2024.7.30 賃上げで家計は消費を増やすのか?個人消費「4四半期連続マイナス」の“落差”の理由 春闘の高賃上げや株価最高値更新など消費の環境は好材料がそろうが、GDP統計の実質個人消費は4四半期連続で前期比マイナスだ。税や社会保険料負担増で可処分所得は減っていることや今後の物価上昇懸念、高賃上げ継続への疑問が残るからだ。消費回復…
2024.4.19 春闘33年ぶり高賃上げでも消費や分配の“好循環”が見えない「4つの理由」 今春闘は33年ぶりの高い賃上げ率になりそうだが、消費回復につながりさらに賃金が上昇する好循環になるかは安心できない。中小零細企業の賃上げ余力は乏しく全ての労働者が高い賃上げを享受するわけではない。賃金は上がってもボーナスは低迷する懸…
2023.12.28 2024年の景気を左右する物価と賃金「連動」、日本経済はコロナショックで構造変化 日本経済はかつて石油危機やプラザ合意を機に起きたような構造的変化がコロナショックで起きた。物価が上がることが普通になり、人手不足など、需要ではなく供給問題が懸念される経済になったが、この変化の下2024年は物価上昇と賃金がどこまで連動…
2023.10.17 日銀「利上げベストシナリオ」に立ちはだかる3つの壁、最速利上げは24年春先? 植田日銀は最速2024年春先に利上げに転じることを「ベストシナリオ」としていると考えられる。しかしFRBの金融政策の動向や日本の景気悪化の懸念、名目賃金の3%程度の上昇が確保されるのかなど、シナリオ実現には高いハードルがある。
2023.8.4 植田日銀の次の一手「YCC完全撤廃」は23年度下期?金融正常化の長い道のり 日銀の「YCC運用柔軟化」は金融引き締めへの第一歩だ。世界的なインフレ・利上げ局面への転換以降、YCCで長期金利上昇を抑えるのは限界になっており、今年度後半には完全撤廃の可能性もある。ただし短期金利引き上げはまだ時間がかかりそうだ。