
黒田東彦
米ワイオミング州のジャクソンホールで毎夏開催される経済会議は、世界の中央銀行の総裁が集い、市場関係者も注目する一大イベントだ。今年は米連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長が利下げを示唆したとして、株価が急騰した。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、ジャクソンホール会議。世界の中銀総裁は会議をどう活用しているのか。

政府が6月に発表した「骨太の方針2025」で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について、「法制面や発行の可能性の検討を進める」との方針が明記された。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、CBDCと法制度。新たな決済手段の登場は、銀行や民法の契約の自由にどんな変化をもたらすのか。

世界の中央銀行が参加する国際決済銀行(BIS)が公表した2025年の年次経済報告書は、米国の関税政策は貿易の分断を招き、経済成長を抑制すると警告。経済の不確実性の緩和や、金融・物価の安定には中央銀行の独立性が重要だと訴えた。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、BISの役割。中央銀行総裁が定期的に集うBISと、国際通貨基金(IMF)や世界銀行との意外な違いとは?

ドナルド・トランプ米大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げするよう圧力をかけている。ジェローム・パウエルFRB議長への批判を繰り返し、解任すらちらつかせている。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、FRBはいつ金利を下げるのか。黒田氏が考える米利下げ時期とその条件とは?

トランプ関税政策は、アジア経済にも大きな打撃を与えると見込まれている。1990年代後半のアジア通貨危機の克服など、アジア経済を長年にわたって支えてきたのがアジア開発銀行(ADB)である。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、アジア経済の発展とアジア開発銀行。アジア開銀の総裁として一番苦労した仕事とは?

米トランプ政権の関税交渉で主導的な役割を務めているスコット・ベッセント財務長官が言及したことで、ブレトンウッズ体制が再び注目を集めている。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、ブレトンウッズ会議とIMF(国際通貨基金)創設。今から80年前に誕生した国際金融体制はどのように始まり、なぜ終焉(しゅうえん)を迎えたのか。

ドナルド・トランプ米大統領の復権で、世界経済は分断の流れが加速している。日本は安全保障面では米国との関係は不可分であるものの、経済面では過度な米国依存を避ける必要がある。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、日本とアジアの関係。「脱・米国依存」の鍵となる東南アジア経済との協力関係の強みとは?

ドナルド・トランプ米大統領が、日本からの輸入品に対して8月1日から25%の関税を課す方針を発表した。日本経済への影響が懸念されるが、歴史をひもとけば、日本はこれまでも米国発ショックによって振り回されてきた。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載の今回のテーマは、日本と米国の経済関係。日本経済を揺るがした米国発の6つのショックと、その教訓とは?

ドナルド・トランプ米大統領の関税政策が、長期にわたる低迷からようやく抜け出そうとしていた日本経済に冷や水を浴びせている。経済は生き物だ。変化し続ける経済を読み解くためには、どこから手を付ければいいのか。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する連載の今回のテーマは、日本経済の長期トレンド。黒田氏が教える経済分析の基本と、日本経済の実態とは?

世界が巨大な変化の時期を迎えようとしている。従来の常識が通用しない混沌とする世界と経済をどう読み解き、未来に備えればいいのか。日本が進むべき道はどこか。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆する新連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の初回テーマは、トランプ大統領とその政策。黒田氏が見たトランプ大統領の実像と、「非常識」なトランプ政策に日本はどう対応すべきかを探る。
