楠木 建 (くすのき・けん) 経営学者。一橋大学特任教授(PDS寄付講座およびシグマクシス寄付講座)。専攻は競争戦略。 企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師、同助教授、ボッコーニ大学経営大学院客員教授、一橋ビジネススクール教授を経て2023年から現職。著書として『楠木建の頭の中 戦略と経営についての論考』(2024年、日本経済新聞出版)、『楠木建の頭の中 仕事と生活についての雑記』(2024年、日本経済新聞出版)、『絶対悲観主義』(2022年、講談社+α新書)、『逆・タイムマシン経営論』(2020年、日経BP、共著)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010年、東洋経済新報社)などがある。 第2回 『ストーリーとしての競争戦略』への批判について思うこと 楠木 建 経営学書として、異例のベストセラーとなっている『ストーリーとしての競争戦略』。その著者の元には、日々数多くの反響が届く。当然のことながら、なかには批判の声も多いのだが、そうした批判の背後にあるものは何か。考察を巡らす。 2011年10月17日 0:25 第1回 グローバル化せざるを得ない?そんなこと誰も頼んでないですよ 楠木 建 停滞する日本経済のなかで企業成長は望めない。経営者はよく「生き残りのためにグローバル化せざるを得ない」と言うが、その言葉は経営の自己否定だ。ビジネスの根本原則は「自由意志」。経営者が「やらされ感」では始まらない。 2011年10月3日 0:25 5 6 7