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2016年12月2日公開(2016年12月6日更新)
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ザイ編集部

注目の高配当株は「金融」「輸出」「商社」の3業種!
一時的なリスクで株価下落中の「今だけ高配当」株は
リスク解消後に大きな成長が期待できる!

現在発売中のダイヤモンド・ザイ1月号に掲載している「2017年版日本株講座」では、「高配当株」投資のプロ・楽天証券経済研究所チーフストラテジストの窪田真之さんのレクチャーにより、「成長ストーリーを描ける『高配当株』の選び方」を紹介している。

高配当株が「高配当になっている理由」はさまざまだが、売られすぎて株価が安くなったおかげで、配当利回りが高くなっている場合も多い。だが、売られすぎの“問題児銘柄”の中にも、狙うべき高配当株はある。ダイヤモンド・ザイ1月号では、そんな銘柄が多く潜む3業種と、具体的な銘柄を公開しているので、その一部を紹介していこう。

いま問題を抱えている銘柄にこそ高利回りが!

 30円の配当に対し、株価が1000円なら配当利回りは3%だが、株価が800円に下がれば配当利回りは3.75%に上がる。だからといって手放しで喜んではいけない。

 「配当利回りが高くなればなるほど、何らかのリスクを織り込んで株価が安くなっていることを意味するからです」(窪田さん)

 窪田さんが『高配当を維持できる銘柄の条件』として紹介する「景気に左右されにくく、高シェア・高利益率で、キャッシュリッチ」な株は、緩やかだが成長性もあり、株価もさほど下がらないという安心感がある。いわば「優等生」的な高配当株といえるだろう。

(※関連記事はこちら!⇒「高配当」を維持できる銘柄の「3つの条件」とは?成熟産業ながら「シェア」と「利益率」が高く、業績が成長&連続増配している高配当銘柄を紹介!

 ただ、現状の日本株の中には、それなりのリスクを持っているために今は株価が下がっている、「問題児」のように見える高配当株がある。

 「リスクを抱えた株のほうが、そのリスクが解消されればより大きな成長と配当を得られる可能性が高くなります」(窪田さん)

 では、具体的には今、どのような業種にそんな銘柄が潜んでいるのだろうか?

 「『金融』『輸出』『商社』の『3大割安セクターの株』に注目してみてはどうでしょうか」(窪田さん)

(1)金融株:マイナス金利で売られ過ぎ!
 日銀のマイナス金利政策のおかげで、銀行などの金融株は大幅下落。ただ、メガバンクは国内よりも収益性の高い海外事業を加速させたり、事業の多角化を進めていて、収益の安定化を図っている。

(2)輸出株:円高で売られ過ぎ!
 米国のトランプ新大統領は減税や公共投資の拡大を行う方針だが、それは財政赤字の拡大を招き、インフレ率の上昇によって利上げの必要性に迫られる可能性も。結果として、今よりドル高・円安になる事態も想定される。

(3)商社株:資源安で売られ過ぎ!
 米国シェールオイルの影響で下落してきた原油価格だが、OPECが減産を決めたことなどから価格は下げ止まった。このため、商社株は徐々にだが反騰を見せ始めている。3~4%の高配当の今が買い時。

リスクが解消されれば「減配」から「増配」へ転換も!

 なかでも、「金融」は窪田さんがいま最も注目している業種。今年導入されたマイナス金利の影響による業績悪化懸念から、金融株の株価は低迷中。その結果、マイナス金利というリスク要因を抱えているからこそ、高い配当利回りが実現されているのだ。同じように輸出株は円高、商社株は原材料やエネルギーなどの資源安というリスクを背負っている。

 ただ、それらのリスクも早晩解消される可能性がある。

 「日銀は10年物国債の金利を0%以上に“誘導”するなど、マイナス金利の悪影響を抑える動きを見せています。これによってリスク要因が取り除かれれば、安心感が広がって金融株が買われる可能性があります。とくに事業の多角化を進めたり海外事業を拡大しているメガバンクには注目です」(窪田さん)

 メガバンクのなかでも「三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)」は、売られ過ぎで一時PBRが0.5倍以下になるほど株価は下落した。一方、航空機のファイナンス事業をアジア・欧州から北米・南米に拡大するなど、海外事業を積極的に展開中だ。配当は1株あたり18円を維持の予定で、マイナス金利の恐怖が薄らぎつつある今こそ注目すべき銘柄だろう。

 輸出株の足かせは円高だが、2016年11月28日現在で1米ドル=111円台と、100円を割り込んだ8月末から比べ円安になっている。また、大幅減税や公共投資拡大を謳う米国のトランプ新大統領のもとで、米国は財政赤字が拡大し、インフレ率が上昇、利上げの必要性に迫られ、ドル高・円安を招くという観測もある。

 「すべての輸出株が買われるわけではありませんが、『トヨタ自動車(7203)』や『本田技研工業(7267)』、『ブリヂストン(5108)』のように、経済が好調な北米市場に強い企業は、今後買われる可能性が高いと見ています」(窪田さん)

 「3大割安株」の中で、「いちばんリスクが高い」と窪田さんが指摘するのは商社株。原油相場は回復してきたが、銅などの資源相場の回復には、まだしばらく時間がかかると予想しているからだ。ただ、「三井物産(8031)」のように株価は底値を確認後、上昇基調に転じてきている銘柄もある。いずれもリスクが解消されれば業績の改善が見込まれる。

 業績改善となれば、今は減配予想の「トヨタ自動車」や「三井物産」も前期並み、または増配することも期待できるのだ。

 現在発売中のダイヤモンド・ザイ1月号では、その他にも「金融」「輸出」「商社」の注目すべき銘柄を紹介しているので、参考にしてみてほしい。また、高配当株だけでなく、成長株の見極め方についても、「2017年版日本株講座」の特集内にて「ひふみ投信」のファンドマネジャー・藤野英人さんが解説しているので、必見だ。

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