最下層からの成り上がり投資術!
2016年12月6日公開(2016年12月6日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

2017年に物色すべきテーマ「第4次産業革命」は、
「ITバブル相場」に匹敵する規模に育つ可能性が!
日経平均が25日平均線を割り込むまでは強気で行け!

 相変わらず、東京株式市場の非常に強い動きが続いています。

 確かに、日経平均株価は12月1日の1万8746.28円が目先の高値となり、12月5日には一時1万8227.39円まで押す場面がありました。しかし、これは、イタリアで12月4日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票で改憲反対派が勝利し、改憲派のレンツィ首相が辞意を表明したことで、外国為替市場で「低リスク通貨」の円が買われたことが嫌気された結果です。それでも、あの程度しか下がらなかったことに、相場の腰の強さを感じます。

日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ
拡大画像表示

 私はこれからも、外国人投資家の買い越し額が極端に細るか、売り越しに転じるまで日本株については「強気継続」です

 トランプ次期米大統領が当選した11月第2週以降、11月第4週(21日~25日)まで3週間の合計で、外国人は1兆1936億円買い越しました。一方、個人の3週間の累計売越額は1兆2937億円です。このように、個人投資家の売りと外国人の買いが、ほぼ拮抗しています。

 私には、外国人投資家が、「個人の皆さん、いくらでも売ってきなさい。全部、いただくから!」と叫びながら、ガンガン日本株を買っているような気がします。また、下がれば、年間6兆円のETFを買う黒田日銀が、「下がったらいくらでも買うよ!」と、投資家に対して微笑み続けている気がします。

日経平均株価が25日移動平均線を割り込むまでは
“爪を伸ばす”べきタイミング

 外国人の動向以外に、私が弱気に転じるサインは、終値ベースでの日経平均株価の25日移動平均線割れです。今後、相場がなんらかのきっかけで調整に入り、終値で25日移動平均線を割り込んだら、基本的には東京株式市場からいったん撤収し、今年の2月や6月のような「急落・底打ち」の到来を期待して待つべきだと思います。

 逆に、今のように日経平均株価が25日移動平均線を安定的に上回っている間は、「過熱しているから取り敢えず売っておこう」ではなくて、「ここは利食いを急がず、爪を伸ばすぞ!」と欲張るべきだと思います。ただし、チャート形状が、天井形成の典型的なパターンになったものは例外です。

 もちろん、「爪を伸ばしすぎて大けがをする」という格言もあることは承知していますが、足元の相場環境は敢えて「爪を伸ばすべきタイミング」と認識しています。

今は強気でトレードすべきと考える
3つの要因とは?

 そう思う根拠は、1)外国人が買っているという需給要因2)日経平均株価が安定的に25日移動平均線を上回っているというテクニカル要因に加え、3)米国の経済が良好で金利が正常化する見通しとなり、且つ、トランプ次期大統領が積極的な財政出動を計画しているため、良好な経済を反映した“強いドル”が実現する確度が高まったからです。

 わが国の主力の輸出企業にとってみれば、円安による価格競争力の改善と、米国の内需回復に伴う輸出及び現地生産面での数量効果が発揮されるはずです。

 また、世界ナンバーワンの米国の景気が劇的な改善を実現するなら、その効果は我が国のみならず、世界各国の経済にとって追い風になることはほぼ間違いないでしょう。特に、新興国の資源国にとっては、世界景気回復に伴う、一次産品の値上がりは超ポジティブ材料です。

 このように、米国発の世界景気改善効果は十分期待できます。そして、株式市場的には、世界景気敏感株の日本株が、そのメリットを最大に享受すると考えます。

2017年に注目すべきは
「第4次産業革命」の核となる4つのテーマ

 ところで、そろそろ年末年始を意識してもよい時期になったと思います。2017年の相場のテーマを考えるべきでしょう。

 私は、ど真ん中のテーマは、「人工知能(AI)」、あらゆるモノがネットにつながる「IOT」、「ビッグデータ」、「ロボティクス」といった技術革新を背景に進展している「第4次産業革命関連」だとみています。そして、この物色テーマは1990年代後半から2000年に発生した「ITバブル相場」に匹敵する規模・内容に育つテーマだと思っています。

 ちなみに、1997年11月4日に新規上場したヤフー(4689)は、公開価格70万円、初値は200万円でした。その後、同社は1999年3月、1999年9月に1対2の株式分割を行い、最高値は2000年2月の1億6790万円でした。200万円の初値で買って、その後、保有し続ければ株式数は4株となり、2000年2月には6億7160万円になったという計算です。

メタップスやモルフォ、シグマクシスなど
人工知能関連の銘柄は「大化け」する可能性も

 なお、「第4次産業革命関連」の中でのど真ん中は「AI関連」でしょう。

 人間でも、体のパーツにいらないものはありませんが、とりわけ重要なパーツは「脳」です。だから「AI」というテーマは、「第4次産業革命」というテーマの中で、もっとも熱く、重要とみています。よって、私は、今の貧乏投資家が株式投資で成り上がるために、その夢をかけるなら「AI関連銘柄」への投資をお勧めします。

 例えば、人口知能プロジェクトを率いる東京大学大学院工学系研究科・准教授である鳥海不二夫氏が技術顧問に就任したメタップス(6172)の2020年の目標数値は、取扱高(同社が提供するサービスを通して発生した決済等の取引金額の合計)は1兆円、売上高は1000億円、営業利益は100億円です。

 そして、2017年はFinTechとAIへ集中投資する計画です。2016年8月期第4四半期には上場後初となる四半期営業利益黒字化を達成し、2017年8月期通期連結売上高は、更なる事業拡大がグローバルで進むことから180億円(前期比102.5%増)、営業利益は7億円(前期は3.1億円の損失)の見通しです。

 また、モルフォ(3653)は、デンソー(6902)と業務提携し、人工知能技術である「ディープラーニング」を使った画像認識技術の共同開発を進めています。そして、そのデンソーは、自動運転における運転判断や画像認識に人工知能技術「ディープラーニング」を適用すると発表しています。車載向けIoT機器に人工知能の導入を進めるとうことです。

 そして、シグマクシス(6088)は、ソフトバンク(9984)が展開する人工知能を使ったサービス「IBM Watson エコシステムプログラム」において、引き続きWatsonの導入コンサルティングやWatsonと接続するアプリケーションの開発などの技術的支援を行うテクノロジーパートナーとして、活動を継続しています。

 もちろん、AI関連銘柄は他にも、多数存在します。現時点で、どの銘柄が過去のヤフーのように大化けするかはわかりません。しかしながら、大化けする株は、多くの投資家が「夢」を抱ける銘柄のはずです。つまり、爆発的な売上・利益の成長期待を抱ける銘柄が「大化けする」ということになります。

 今年も、残すところあと1カ月弱です。時間のある時に、2017年相場で株価が大化けし、物色の主役になるような銘柄発掘に勤しんでみてはいかがでしょうか。

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