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2017年6月4日公開(2017年6月4日更新)
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ザイ編集部

「移動平均線」の見方を初心者にわかりやすく解説!
移動平均線の向きと、ローソク足との位置関係から
株の売買サインを見つける判断材料として使おう!

「移動平均線」の見方や使い方を、株初心者にもわかりやすく解説!

株価チャートでローソク足とともに表示されることが多い、チャート上の折れ線グラフ状の「移動平均線」。一見難しそうに見えるが、株価の流れやトレンドの転換点を見つけるのに最適な要素なので、これから株を売買したいなら、ぜひ見方や使い方をおさえておきたい。

そこで今回は、ダイヤモンド・ザイ7月号の別冊付録「はじめての株価チャート」から抜粋して、「移動平均線」の見方と使い方を紹介。移動平均線の基礎をおさえて、株をベストのタイミングで売買できるようになろう!

「短期」「中期」「長期」がすべて上向きなら強い上昇トレンド

 移動平均線は、株価チャートではローソク足と共に表示されることが多い。まず、ローソク足のほうは、その時の株価の勢いを表している。一方、移動平均線は過去の「ある一定期間」の株価の終値の平均値を日々算出し、折れ線グラフ化したもの。株式市場のトレンドをつかむのに優れている点が特長だ。

 「ある一定期間」は、「5日移動平均線」なら直近の5営業日となる。日足(1日1本のローソク足を並べたチャート)には、5日、25日、75日の移動平均線がよく使われる。週足(1週間1本のローソク足を並べたチャート)には、13週、26週、52週の移動平均線。月足(1ヵ月1本のローソク足を並べたチャート)には、12ヵ月、24ヵ月、60ヵ月の移動平均線が使われるのが一般的だ。

 移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下落トレンドと判断できる。さらに、ローソク足と移動平均線の位置関係も重要だ。

 「強い上昇トレンドを示す形は、上から、ローソク足、短期、中期、長期移動平均線の順に並び、3本とも右肩上がりになっているもの。こうしたチャートを描く銘柄は保有継続です」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん)

ローソク足が移動平均線の下になったら要注意!

 逆に言えば、この形(上から、ローソク足、短期、中期、長期移動平均線の順に並び、3本とも右肩上がりになっている形)が崩れ始めたら要注意だ。

 5日移動平均線を例に説明すると、ローソク足が移動平均線よりも上にあるときは、過去5日の株の平均購入コストよりも、その日の終値の方が高いということ。つまり、過去5日に株を買った投資家は儲かっている状態となる。逆に、ローソク足が移動平均線を割り込むと、損している状態になり、投資家が弱気になって売りが出始めるので、下落(売り)のサインになるのだ。

 ただ、ローソク足が5日移動平均線を割ったからといって、「即売るべき!」というわけではない。ローソク足が25日移動平均線の上にあれば、過去25日に買った人はまだ儲かっている人も多い。同様に、75日移動平均線の上にあるなら、過去の株価が安い時に買った人が多いので、直近の下落など少し儲けが減った程度と考えているかもしれない。

 また、逆に株価が移動平均線の下の安値圏を底這いしていて、その後移動平均線を上に突破したら、上昇(買い)のサインとなる。

 「まずは月足などの長いチャートでトレンドをチェックし、売買タイミングを計る時に短期のチャートを確認しましょう」(福永さん)。

 長期の移動平均線ほどトレンドの信頼度は高いのだ。

【移動平均線の使い方のまとめ①】
(1) ローソク足が移動平均線の上なら強気トレンド!
(2) ローソク足が移動平均線を割ったらトレンドをチェックして売りを検討!

多くの投資家が注目する移動平均線を使った売買サインとは?

 移動平均線を使った有名な売買サインに「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」がある。これは多くの投資家が注目している重要なサインなので覚えておこう。

 ゴールデンクロスは、低迷した株価が徐々に回復する途中で出現する。チャートの形で説明すると、「上からローソク足、短期、中期、長期の移動平均線が並んでいる」という理想形が崩れた状態から、徐々に理想形に戻る段階で見られる。下落トレンドから上昇トレンドに転換するタイミングで出る「買いサイン」として注目される。

 具体的にゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ追い抜くポイントのことを指す。下のチャートで見ても、ゴールデンクロスが出た後、株価が上昇していることがわかるだろう。

 反対にデッドクロスは、移動平均線の理想形が徐々に崩れていく途中で出現する。デッドクロスは短期の移動平均線が長期の移動平均線を上からに下に抜くポイントになる。このときの株価は高値にはあるが上昇力が弱まっていることが多く、高値から下落トレンド入りする「売りサイン」と考えられている。

 「ゴールデンクロスやデッドクロスで売買タイミングを計る時は、日足を使うことをおすすめします。移動平均線の性質上、株価より後に動きが出るので、週足や月足になると期間が長すぎてズレが大きくなってしまいます」(福永さん)。ゴールデンクロスは安値圏、デッドクロスは高値圏で出た時が有効だ。上昇後の高値圏でゴールデンクロスが出ても上昇サインにならないことが多い。

【移動平均線の使い方のまとめ②】
(1) ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り!
(2) タイミングのズレを少なくするため日足チャートを使う!
(3) 安値圏のゴールデンクロス、高値圏のデッドクロスは信頼性が高い!

過去の「移動平均線かい離率」を個別株ごとに調べよう

 移動平均線は「一定期間の過去の株価の平均値」なので、緩やかなトレンドを描いているが、株価の値動きは激しく、時には急騰したり、暴落したりすることがある。そうした行きすぎに見える状態が、買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断するために役立つのが「移動平均線かい離率」だ。

 たとえば、26週移動平均線に沿って株価が上昇トレンドを描いているときに、株価が急騰して移動平均線とのかい離率が大きくなると、そこは買われすぎで「売りサイン」となる。そして、移動平均線に戻ってきた時が再び買いタイミングとなる。

 同様に、26週移動平均線に沿って株価が下落している場合は、暴落して株価が移動平均線から下にかい離率が広がれば、売られすぎとして「買いサイン」となる。この場合は、移動平均線まで戻ってきたときが売りタイミングとなる。

 銘柄によって、参考になる移動平均線が違うので、どの期間の移動平均線に沿って株価が動いているのかの判断が必要だ。また、「買いサイン」「売りサイン」となるかい離率の数値は、銘柄によって異なる。「気になる銘柄について、過去に遡ってどれくらいかい離率が広がれば売りなのか、買いなのかを確認することが大事です」(福永さん)

【移動平均線のかい離率のまとめ】
(1) 株価が移動平均線より上方にかい離なら売り、下方にかい離なら買い!
(2) 銘柄ごとに参考になる移動平均線の期間とかい離率は違うので過去の動きを確認せよ!

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「チャートの形」「出来高」の見方は、
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 今回はダイヤモンド・ザイ7月号の別冊付録「はじめての株価チャート教室」の中から、「移動平均線の使い方」のページを抜粋して紹介した。ダイヤモンド・ザイ7月号では、そのほかに「チャートの形の見方」「出来高の使い方」など、チャートの基本的な使い方全般をより詳しく解説している。

 また実際に、ソニーやトヨタ自動車の株価チャートを分析をして、売り時や買い時の判定もしている。これから株の売買をしたい初心者には必見の内容なので、ぜひチェックを!

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