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【第48回】 2012年10月10日公開(2016年7月14日更新)
ザイ・オンライン編集部

自動で最適テクニカルを見つけ出す!
カブドットコム証券の最新無料ツールがすごい!

カブドットコム証券は、9月20日から会員向けの無料高機能チャート「ウルトラチャート」の提供を開始した。その機能は、よく証券会社の会員サイトに見られる簡易的なものではなく、多くのテクニカル指標が表示できるなど機能満載となっている。

 「ウルトラチャート」は、従来からあった「スーパーチャート」を機能アップしたものだ。実際に使ってみると、チャート画面のサイズを自由に変更できたり、チャートを4つまで開くことができたり、表示期間をマウスのドラッグで設定できたりと、操作性のよさが実感できる。

 特に、過去の値動きから最適なテクニカル指標をボタン一発で探し出すシミュレーション機能には注目だ。売買シグナルの発生状況がわかる「新kabuカルテ」、過去に大きな利益が出た銘柄を探し出す「新kabuスコープ」も登場している。

日経平均ETFは、今が買い!?

 早速、日経平均のETFである「日経225連動型上場投資信託」(1321をシミュレーションしたところ、10月4日に買いサインが出ていた【図1】。これはウルトラチャートの中にある「おすすめチャート」でチェックした結果だ。

【図1】画面左側にある★マークのボタンをワンクリックして、表示されたテクニカル指標の「有効」の項目にチェックを入れるだけで、おすすめチャートを表示してくれる。

 シミュレーションは、「バックテスト」とも言われる。あるテクニカル指標を過去の値動きにあてはめて、収支を計算してみることだ。たとえば、「RSI」というテクニカル指標で、「30以下になったら買い、70以上になったら売り」とした場合に、一定期間内で、売買サインが現れた日付、収支の推移、勝率などをチェックする。その銘柄にあった成績のいい指標を探して将来の売買に役立てるのが目的だ。

 ウルトラチャートでは、過去2年間をさかのぼり、22種類のテクニカル指標を使い、自動で売買シミュレーションができる。最も通算パフォーマンスのよかったパターンを探し出して表示してくれる。

 そこで、この機能を上記の日経225連動型ETFで試してみたのが【図1】だ。「シミュレーション」の項目を見ると、過去2年間の収支を示したグラフ(紫色の線)や売買のポイント(▲▼マーク)が表示されている。ここでのおすすめの条件は次のとおりだった。

・買い条件:RCI5がRCI10を-80以下で上抜けたら買い
・売り条件:RCI5がRCI10を-80以上で下抜けたら売り

 おすすめチャートでは、決められたパターンの中でもっともいいパフォーマンスの指標が提示される。自分なりにシミュレーションやパラメータの設定を変更してみると、規定のパターンより、もっと成績のいいパターンが発見できる場合がある。

 ただし、従来のスーパーチャートでは、現物株取引だけでなく、信用取引の空売りも含めた「Long&Short」(買いも空売りも行う)のシミュレーションができたが、ウルトラチャートでは、「買い」からのシミュレーションに限定されている。また、従来は設定できた「利益確定ライン」や「損切りライン」が消えている。自分で細かく設定を試したい人には、ちょっと残念かもしれない。バージョンアップで復活することを期待したい。

自分が持っている銘柄の判断に使える指標は?

【図2】通算パフォーマンスは、2年前を100として表示されている。「買&売」は空売りもすることを意味している。
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 「自分が持っている銘柄は、どんなテクニカル指標を使うと利益が上がりやすいのか」「今は、買いなのか売りなのか」。その答えを解くヒントになるのが「新kabuカルテ」【図2】。「ウルトラチャート」で自動で行われるシミュレーションの内情を示している。

 7つのテクニカル指標、18の売買パターンの中で、通算パフォーマンスのよい指標とパターンが、紫色や青色で表示される。現在、収支がプラスになっていれば青色、もっとも成績がいいパターンは紫色で表示される。

【図2】の場合、「RSI」の欄が青色で表示され、「買いゾーン」という文字が出ている。ただし、もっとも成績が良いテクニカル指標は紫色で表示された「75日線かい離率」だとわかる。一方、MACDは、過去のパフォーマンスがあまりよくない、といった点も参考になるだろう。

 「現在のステータス」の欄には「買いゾーン」「買い転換」など、現在の状況が表示される。「買いゾーン」をクリックすると、「ウルトラチャート」が表示され、過去の収支の流れがグラフ表示される。

 これから買いたい銘柄や、保有している銘柄を、ぜひチェックしてみてほしい。どんな指標が効くのか、今、売買サインが出ているのかがわかるだろう。なお、日足だけでなく、5分足を使ったシミュレーションも可能だ。

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【図3】通算パフォーマンスや過去2年間の売買回数、勝率などの絞り込み条件も設定できる。
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 過去2年間のシミュレーション結果で成績が良かった銘柄を示したのが【図3】だ。なんと上位の銘柄は、シミュレーション開始時の2年前を100として600(6倍)超のパフォーマンスを示している。

 ウルトラチャートや新kabuカルテでは、ある特定の銘柄にあった売買パターンを探し出す。一方、「新kabuスコープ」【図3】では、売買パターンにあった銘柄を探すことができる。

 新kabuスコープは、ウルトラチャートのシミュレーションと違い、買いだけでなく、空売りも含めたパフォーマンスを表示できる(新kabuカルテでも空売りを含めたパフォーマンスを表示可能)。

【図4】ハイパフォーマンス銘柄のチャートは、長期間にわたって一定の価格帯で上下にもみあっていた。
拡大画像表示

【図3】で600%超のパフォーマンスを出した丸山製作所 (6316) の週足チャートが【図4】だ。チャートを見ると、右肩上がりというわけではなく、規則的に上下動を繰り返している様子がわかる。テクニカル指標に合った規則的な上下動を続けているため、上がったら売り、下がったら買いの繰り返しで、利益を積み増すことができた、と考えられる。

 なお、過去のシミュレーションは、当然のことながら、将来の値動きを示すものではないし、売買サインは利益を保証するわけではない。だが、銘柄の値動きのパターンを把握したり、どのタイミングで売買するかの参考にはなるだろう。カブドットコム証券の口座を開設すれば無料で利用できるので、ぜひ、活用していただきたい。

(文/久保田正伸)
 

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