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2015年2月13日公開(2016年2月9日更新)
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ザイ編集部

源泉徴収ありの特定口座を使っていると
払わなくていい税金を取られる罠とは?
【2015年の確定申告(その6)】

2月16日(月)から、いよいよ確定申告が始まる。株や投信を売却して利益が出た人や損をした人は確定申告をすべきなのだが、実は確定申告に便利だと言われている「源泉徴収ありの特定口座」で株や投信の売買をしている人の中には、払わなくてもいい税金が取られており、確定申告でも取り戻せないというケースが起こっているのだ。この恐ろしい税金の罠とは?

最大約4万円もの払わなくていい税金が
うかつにも取られている人が意外に多い!

 給与所得が2000万円以下の人で、2014年に株や投信で20万円超の譲渡所得を得た人は確定申告が必要となる。しかし、これにはいくつか例外がある。一つは証券会社経由で自動で納税する「源泉徴収ありの特定口座」を利用している人。もう一つがそもそも非課税の「NISA(少額投資非課税制度)口座」で取引した人。NISAならいくら売却益が出ようと申告は不要だ。

◆口座の種類によって申告方法が違う!
一般口座の場合 年間の損益も確定申告も自分でやる。ネット申告なら証券会社ごとに取得価額と売却代金、手数料の金額がわかれば入力できる。
特定口座の場合 証券会社が投資家の代わりに損益を計算し、年間取引報告書を作成する。源泉あり口座は申告不要だが、申告した方が得になることも。
複数口座の場合* すべての口座の利益と損を通算して全体の損益を申告する。損を出している口座があれば、特定口座の源泉分を取り戻せるチャンス。
*NISA口座で取引した分は損益に関係なく申告が一切不要


 ここでもう一度、最初の一文を読み返してみてほしい。

 「給与所得が2000万円以下の人で、2014年に株や投信で20万円超の譲渡所得を得た人は確定申告が必要となる」

 これをよく読むと、たとえば年収が700万円で2014年の株や投信の儲けがちょうど20万円だった人は確定申告をしなくていいということがわかる。そして、14年に株や投信の儲けが20万円以下だったという人は結構いるのではないだろうか。税率は約20%なので、今回例に挙げた儲けが20万円の場合だと約4万円もの税金を払わなくてもいいと言うことになる。

 さて、ここからが重要。「一般口座」や「源泉徴収なしの特定口座」で売買している人なら、前述の文面に従って、年収も低いし利益も20万円以下だから確定申告に行かないで税金も払わなければOKだ。

 問題となるのは「源泉徴収ありの特定口座」で売買している人だ。この口座は証券会社が自動で納税をしてくれることになるので、年収が700万円で株や投信の儲けが20万円だった場合でも、約20%、つまり約4万円の税金を自動で支払うことになってしまうのだ。

来年は税金を取られないためには
早いうちの取引口座の変更が必要!

 「でも、この4万円は確定申告で取り戻せるんでしょ!」

と言う人がいると思うが、それはできない。なぜなら、「給与所得が2000万円以下の人で、2014年に株や投信で20万円以下の譲渡所得を得た人は確定申告をしなくてもいい」ということで、非課税になるというのとは違うからだ。つまり、税務署の側の言い分としては、「しなくてもいいと言ったのに、払っちゃったんだからしょうがない」ということなのだ。

 では、これからどうすべきか。2014年に給与所得が2000万円以下の人で「源泉徴収ありの特定口座」で20万円以下の利益が出た人は、今回はあきらめるしかない。しかし、現状の源泉徴収ありの特定口座で今年も売買を続けて、利益が20万円以下になってしまうと、またまた払わなくてもいい税金を取られてしまうことになる。こうした人は、早く源泉徴収ありの特定口座以外に新しく口座を開いて取引をしたほうが賢明だ。

 ところで、今回紹介した源泉徴収ありの特定口座で税金を取られてしまった人も、合わせて「源泉徴収なしの特定口座」や「一般口座」なども使っており、そうした口座で利益が出ている場合は利益の相殺分について税金を取り戻せるのでお忘れなく。また、「源泉徴収なしの特定口座」や「一般口座」で確定申告の必要がない条件に当てはまる人が、それを知らなくて確定申告をしまった場合も、税金は取り戻せないので注意してほしい。

 せっかく、税金を払わなくてもいいようにしてくれているのだから、しっかり活用するようにしよう。

 ちなみに、今好評発売中のダイヤモンド・ザイ3月号には、ザイを見ながら書き写したり、入力したりするだけで確定申告ができてしまう「カンタン&ラクラク確定申告」が載っている。大きな記入例でわかりやすく紹介しているので、確定申告をする人はぜひこちらも参考にしてほしい。また、確定申告の内容も配当金や分配金だけに限らず、株や投信の売却益と損失の通算や、複数の口座での損益の申告の仕方、FXの確定申告、そして14年は大人気となったふるさと納税についての確定申告も詳しく紹介している。ダイヤモンド・ザイ3月号を読んで払いすぎた税金をしっかり取り戻してほしい。また、来年の確定申告で損をしないよう申告の仕組みを今学んでおいてほしい。

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