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2016年3月3日公開(2016年3月7日更新)
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ザイ編集部

保険選びは「自分用」「守る人用」で考えろ!
有名FPに聞いた、終身保険でも定期保険でもなく
収入保障保険がおすすめの理由とは?

今入っている保障の中身は適正なのか…。保険料のプランを比較する前に、必要な保障は何か、そして保障額はいくらが妥当なのかを考えることが保険の見直しの正しい第一歩。老後のお金をしっかり準備するには、毎月知らず知らずのうちに払っている保険料の見直しは不可欠だ。自分に合った保険選びの正しい考え方を教えよう。

死亡保障は終身でも定期でもなく収入保障で!
3年以上も生命保険を放置している人は見直しを

 生活費のムダを削ってできたお金は、老後のお金の元となる。そして、そのムダが多く眠っているのが、安心というあいまいな定義で月々支払っている保険料だ。

 家計再生コンサルタントでマイエフピー代表の横山光昭さんは、安心のサイズは年齢や家族構成とともに変わるのに、若いころに入った保険をそのまま継続している人や、高すぎる保険料で家計が苦しくなっているケースが多いと忠告する。

 「保険はあくまで“もしも”への備え。確率が高くない“もしも”のために、現実に必要な教育費や老後のお金が貯められなくなっては、本末転倒です」(横山さん)

 では、現時点で必要な保障をどう考えたらいいのか。横山さんは保険は「自分用」と「守る人用」の2種類で整理するとよいという。

 「自分用はけがや病気、介護などに備えるもの。守る人用は家族のために残すものです。このうちムダを見直しやすいのは後者の死亡保険。妻や子どもがいない独身は基本的には不要ですし、子どもが独立したら多額の保障を備える必要はありません」(横山さん)

 残される家族がいる場合も、子どもが成長し独立するまでの時間が短くなれば、必要保障額を減らしていい。横山さんは、こうした必要保障額の変化を考えた場合、最も合理的でムダがないのが「収入保障保険」だという。

 「この保険は万一のときの保障が給料のように毎月同額が契約満了の年月まで、残された家族に支払われる仕組み。つまり、保障額は月額×残り月数となるため、亡くなる時期が後になるほど保障額が減っていきます。保険会社にとっては、時間の経過とともに支払い額が減らせるので、保険料も安く非常に合理的です」(横山さん)

 保障月額の目安は、現在の生活費から住宅ローンなど死亡後は不要になる費用と遺族年金分を差し引いて残った金額、契約年月は末子の独立までで十分という。3年以上生命保険を放置しているなら、保障額を必要以上にかけている可能性が高い。すぐに見直しを。

自分のための医療保険は怖いものだけに絞り
通常の病気には貯蓄と必要最低限の保険で!

 次は自分用の保険。

 こちらには、主に医療保険やがん保険、介護保険などが該当する。病気の「もしも」を考え始めると不安は尽きず、入院保障は1日1万円は必要、がんには手厚く備えたい、と多めにかけがちだ。しかし、これもあくまで万一の備え。保険料に多額のお金をかけずに、貯蓄で準備しておくのが賢明というのが専門家の共通の意見。

 「日本には高額療養費制度があり、健康保険に加入していれば手術や入院で医療費がかかっても、自己負担は一般的な収入の人で月9万円程度が上限。それ以上の部分は健康保険がカバーしてくれます」(生活設計塾クルー取締役・深田晶恵さん)

 つまり、日本人はすでに優良な医療保険に加入しており、さらに健康保険には病気やけがで長期間働けなくなった場合、最長1年半まで給与の約3分の2の額が支給される「傷病手当金」までついている。

 ただ、医療保険はまったくいらないかといえばそうとも言えない。

 「がんや脳卒中は治療が長期に及び入退院を繰り返すことも。高額療養費制度でも何カ月も続けば負担になりますし、最終的に仕事を辞める事態も。そうした場合の保障には手厚く備えておくべきです」(横山さん)

 医療保険は自分が生きていくためのリスクヘッジ。小さなリスクにかける保険料は貯蓄に回し、経済的ダメージが大きい大病には手厚く備えるのが、理にかなった保険の使い方と言えるのだ。

 アナタも今すぐ自分の保険の中身を確認して見直しを検討してみるべきではないだろうか。

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