「数社の」は例えば「16社」に、「大きな」は「260万円の」とする。こうすることで、相手はよりイメージが湧くだろう。

「16社と商売をするということは、この人はそれ以上の会社をまわって営業をしたのだろうな。しっかりしているな」とか、「260万円というのは企業では小さいが、学生にとっては大きい。小さいところからコツコツできる人だな」のようにだ。

 具体的には、先ほどの自己PRの箇条書きは次のようになる。

●学生時代は来日外国人向けの観光通訳のボランティアをしており、1047人の外国人たちと触れ合ったことで、多様な価値観をもつ人たちともコミュニケーションできる力を身に付けた

●また、学生時代にはベンチャー企業を起こし、16社の飲食店から、それらのホームページの制作を請け負い、260万円の利益を出すことに成功した

 どうだろう?「1047人」「16社」「260万円」という数字を使うことで、伝えたいことがより彩度高く伝わるようになったのがわかるだろう。