副業・兼業解禁で今こそ
求められるパラレルキャリア

 そして着々と進む「働き方革命」が、「副業・兼業」について新たな方向性を見せている。

「働き方改革」を進める安倍政権は、厚生労働省が標準的なものとして示している「モデル就業規則」から副業・兼業禁止規定を外し、副業を原則容認する方向で検討している。そうした流れを先取りする形で、ロート製薬は一定の条件をクリアすれば社員の副業を認めることに決めた。

(出典:現代ビジネス「なぜいま、社員の副業を認める企業が増え始めたのか」、産経新聞「安倍首相、柔軟な働き方の指針検討を表明 テレワークや副業など」

 このように、「AIビジネスの浸透」で既存の仕事が消滅・減少する可能性がある一方、企業では「副業・兼業禁止規定の排除」も検討されているわけだ。そこで筆者は考えた。今こそ筆者が推奨・実践する「パラレルキャリア」が日本で必要とされるときなのではないかと。

 なぜ「パラレルキャリア」が必要なのか。AIの浸透による仕事の減少・変化は、すぐに現れるわけではないが、「そのとき」は必ずやってくる。やって来たときには抗う術もなく、少なからずの人が会社を追われることだろう。特に日本では、新入社員の頃から同じ会社で働き続けて40歳を超えるような人は、新しい働き口を探すのがとても難しいと聞く。

 だからこそ「パラレルキャリア」で、今から本業以外の世界を見て、視野を広げ、生き甲斐を模索していく必要があるのだ。別にお金が手に入らないことでも構わない。自分が気になること、やりたいことを思い切ってやってみることだ。この模索の中から、今の自分の仕事・生き方が自分の理想に沿っているかを見直す。もし自分の理想と違うのであれば、今こそ理想の人生へと軌道修正すべき時期なのだ。

 しかし、パラレルキャリアが必要といったところで、「今現在は、まだ仕事も減っていなし、残業もあるから、パラレルキャリアなんて無理」という声が多く上がることだろう。そこで今回は、パラレルキャリアをスタートするために本業の仕事を最速化することを目指し、筆者がかつてスタンフォード大学出身の元ボスに教えられた言葉をお伝えしようと思う。