「こういう時にこそ、不況が来ても対応できる強さを身に付けよう」
「好調ないまのうちに新しいことに挑戦する」

 このように既存事業の強化というよりも、将来を見据えた人材投資という発想により、採用が増えているのです。

テクノロジーと市場の激変で
増えている人材ニーズとは…

 人材紹介手数料がアップした前回は2008年のリーマンショック前でした。当時と現在を比較すると、求人を出す企業の切実さ、真剣度が大きく異なります。

「御社の規模ではまだ人事部長はいらないと思います」
「それは経営企画人材を採用するより、社長ご自身でやったほうがよいのでは……」

 リーマンショック前はそうした求人が少なくありませんでした。

 ところが現在は「今のうちに手を打たなければいけない」という経営者の危機感が非常に強く現れています。その背景にはAI(人工知能)やグローバル化の進展に代表される、テクノロジーと市場の急激な変化があります。それらに対して競合他社がいろいろな手を打ってくるなかで、何もしなければ自社はジリ貧に陥ってしまいます。

 一方、テクノロジーと市場の急激な変化には、そのなかから新たなチャンスが見えてくるという側面もあります。こうした状況の中で、経営企画、新規事業開発などへの人材ニーズが高まっているのです。