このように、経営層が「時間がない」という言い訳をし始めると、次第に部下へも伝わっていってしまう恐れがあります。その結果、部下がその部下に対しても同じ行為をするようになる、という悪循環が生まれるのです。

「時間がない」と言う人は
セルフマネジメント力のない人

「時間がない」と言う人は、「セルフマネジメント力のない人」とみなされます。そういう人に対して、一流のリーダーは重要な案件や仕事を任せることはありません。

 プロ意識を持つビジネスパーソンであれば、「時間がなかったので締切に間に合わなかった」「時間が足りなかったから締切に遅れてしまった」というのは、言い訳に過ぎないとわかっているはず。でも、どうしても口走ってしまう。そんな人も多いのではないでしょうか。

 どんな仕事にも締切があり、これを守るのは社会人として当たり前のこと。ところが、「この時間までにやれと言われた」という「やらされ感」を感じながら仕事をしていると、時間がプレッシャーとなってきます。そして、時間を先延ばししているうちに、仕事に大きなストレスを感じるようになります。

 そして、追いつめられた思考で取り組んだ結果、パフォーマンスが低下するという事態を招いてしまうのです。

 目まぐるしく過ぎる毎日。やらなければならない仕事が次々と舞い込むと、つい口をついて出てくるのが「時間がない」という言葉。

「時間がないからできない――」

 皆さんの周囲にも、仕事の進み具合について尋ねられると、「ちょっと時間がなくて」という言い訳をしている人はいませんか?

時間を言い訳にしている人は
時間の使い方に問題がある

 ところが、実際にそういう人をよく観察してみると、時間の使い方が上手でなかったり、優先順位が明確でなかったり、仕事の進め方に無駄があったりなど、効率的でない一面が見られるはずです。つまり、その人自身の行動のせいで思うように仕事がはかどらず、大切な時間を自ら失くしているのです。