シンプルな服同士を合わせると、生活感が出て野暮ったくなってしまう。服を着たときに、そう感じることはありませんか?
若いときは若さでどんな服でも似合いますが、年をとると、服を着るのにはテクニックが必要になります。ただ着ているだけでは「あれっ」という風になるのです。
でも、それは簡単な着こなしで解決できます。新しい服を買う必要なんてありません。すでに自分の持っている服を、少しの知識で驚くほどおしゃれに着ましょう。
教えてくれるのは、「シンプルな服を驚くほどおしゃれに見せる」ことに定評のある山本あきこさん。ベストセラーになった『毎朝、服に迷わない』から、朝2分でできる簡単なテクニックをご紹介します。
Aラインのカラフルなスカートは、とても使える
今年の春は、写真のような鮮やかな色や花柄などのAラインスカートが流行していますね。
こんなスカートは、着ているだけで華やかで、おしゃれ感が出るので、持っておくと便利です。
実際にコーディネートするときには、トップスに黒やグレー、白、ボーダー(白×黒)などのベーシックカラーのものを合わせること。
これさえ守れば、ピンクや緑など、どんな鮮やかな色、華やかな柄のスカートでも、何でも合います。
Aラインスカートは上品さが出るアイテムなので、身に着けると品がよくまとまります。
写真は、トップスがネイビーです。
スカートが青なので、トップスにネイビーを持ってきても、「同色コーデ」になって同じ色としてまとまります。
また、バッグに巻いたスカーフもネイビーなので、これも同色の一種です。
この写真のように赤のパンプスをこの色に合わせると、「赤、白、青」のトリコロールカラーにもなって清楚なイメージになります。
また、柄のスカートのトップスの色を合わせるときに、「その柄に入っている色をリンクさせる」のも使えるテクニックです。
たとえば、スカートの中に黄色が入っていたら、バッグやカーディガンを黄色にしたりするとあか抜けます。
柄のスカートは、たくさん色が入っていればいるほど拾える色も増えるということですので、色が入っていればいるほどおしゃれがしやすいスカートとも言えます。
チェーンバッグはネックレスだと思う
チェーンバッグの鉄則は、このバッグを「アクセサリー」だと思って持つことです。
なぜかというと、「チェーン」自体が立派なアクセサリーだからです。
だから、チェーンを斜め掛けにする場合は、胸元のアクセサリーはなしにしてください。
斜め掛けにしない場合でも、チェーンの主張があるので、胸元のアクセサリーはさらっとシンプルなものにしましょう。
または、耳と腕にだけつけるだけで十分です。
アクセサリーとして扱う、ここが最大のポイントです。
また、アクセサリーとして使うので、小さければ小さいほど可愛いです。
中に入れるお財布を小さいものにチェンジするといいですよ。
面積が小さいので、思い切り派手なカラーや柄を選んでアクセントに使ってください。
もし、荷物が全部入らない!というなら、シンプルな白やきなりのサブバッグとの2個持ちがおすすめです。
写真のコーデに使ったチェーンバッグのように、少しくすみのあるグレーがかったピンクをダスティピンクといいます。
この色は、どんな色でも中和してつないでくれる「中間色」なので、どんなコーデにも使いやすいです。
写真のような全身白のコーデに合わせると、上品な印象になりますよ。