朝倉 40代、50代についてはどうご覧になっていますか?

深田 40代バブル世代は、残念なお金の習慣を身に付けてしまっている人が多いですね。チェックポイントは、「クルマ所有が当たり前」「妻が専業主婦」「大手生保の高い保険に加入している」「住宅ローンのボーナス返済が多額」「子どもの教育費にお金をかけすぎ」の5つ。収入が多い人ほど、全部あてはまっていて「全然お金を貯められてない」というケースが多いんですよ。

朝倉 確かにどの習慣も、40代は思い当たる人が多そうですね。

深田 この世代は「だって、かかるんだからしょうがない」というのが口癖になってしまっていますね。

 50代はというと、銀行や郵便局に相談して、買うべきでない金融商品にお金を投じてしまうケースが多いのが残念なところです。

朝倉 近頃、大変な人気を集めている通貨選択型ファンドなどもそのパターンが多いのかもしれませんね。非常に複雑な仕組みの商品ですから、運用の中身を理解して投資している人は少ないと思います。どんなリスクがあるか理解できないものに投資すべきではないのですが……。

深田 60歳で退職金を受け取ってまとまったお金を手にすると、それまで投資をしたことがない人でも急に「運用しないともったいない」と、資産運用を思い立つ人も多いんです。私はこれを「退職金運用病」と呼んでいます。投資経験ゼロで金融機関に勧められるままに運用商品に手を出して、退職金の大半を失ってしまった人から相談を受けたことは少なくありません。資産運用は人任せにしてはダメですから、若いうちから練習しておくことが大切だと思います。
 


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