インターンプログラムは、1日目に企業説明を受け、2日目以降の4日間でグループワークを行うというもの。6人1組になり「今後、当社が取り組むべき新規事業について提案せよ」といったものだった。
持ち前の明るい性格もあり、グループメンバーと心を通わせながら発表の準備を懸命に行った。そして最終日、全10グループが社員の前で考えた事業プランの発表を行った。幸いにもAくんのチームは優勝できた。

 実際に、複数日程以上のインターンはこういった流れが主流だ。

【複数日程のインターン内容】
企業説明→グループワーク→発表→順位付け

高評価者への驚くほどの高待遇

 Aくんはインターンで優勝という良い経験ができたが、それだけでは終わらなかった。
 インターンのプログラム終了後、Aくんやチームのメンバーに対する人事からのアプローチは、他のインターン参加者と比べて驚くほど違うものがあった。Z社からの熱烈なアプローチを受けたのだ。

 例えば、次のようなアプローチがあったのだという。
「人事の方に会社に呼んでいただき、再度1対1で企業の説明をしてくださった」
「社内のエース社員との面会の場を準備してくださり、仕事の面白さを聞かせていただいた」
「定期的に面談をしてくれて、就職活動全般の悩み相談に乗ってくれた」
「チームメンバー全員を、数回、飲み会に招待してくださった」

 そして、数ヵ月後、採用担当者から次のようなことを言われる。
「Aくんが当社に来てくれるのであれば、選考なしで内定出すことも考えている」と。

 Aくんは、その企業(Z社)への志望度が高かったため、喜んでそれを受諾するつもりだという。