あるべき姿との対比で課題を見つける

 会社を変える総務としては、変えるべき課題を見つけなければならない。問題を提示されて解決手法を模索するのは、外部ブレーンとコラボして対応はでき、困難な問題はあろうが、比較的優しい。課題を見つけることがことのほか難しい。そのためにあるべき姿が必要なのだ。

 あるべき姿を描くには、自社を見つめていてはできない。ベストプラクティスを探したり、ビジネスパートナーに教えてもらったり、外に目を向ける。その情報を元に、自社のあるべき姿を描く。経営の方向性も加味し、現場社員のありたき姿もヒアリングし、総務のリソースも考慮。関係する全ての視点を考慮して考えることが大事である。

 総務の仕事には終わりがない。あるべき姿も時代が変われば変化する。常に最新のあるべき姿を描き、総務のプロとして会社に貢献していかなければならない。総務の仕事は幅が広く奥が深い。担当が変われば、その担当において当事者意識を持ち対応していき、その担当においてプロとなる。

 それを繰り返していけば、多くの分野のプロとなれるのだ。どうせやるなら前向きに、そして自分の財産となるように、結果、会社に貢献でき評価される。そのためにも総務においては当事者意識を持つことが重要となるのだ。

総務を活かすも殺すも経営次第

 人を育てるには、期待しチャレンジさせることである。総務が当事者意識を持ち、いろいろと改善提案を始めたなら、経営としては、ぜひ、その意思を尊重し、いろいろとチャレンジさせてほしい。総務が戦略性を持って動けば、当然ながら失敗もあり得る。

 総務の仕事はできて当たり前と見るのではなく、失敗しないことはチャレンジしていない、戦略総務として進化していないと考え、大いに期待し、発破を掛けてほしい。このシリーズで記してきたように、今の時代、そして今後ますます総務の重要性が高まってくる。

 何が起こるかわからない、先が読めない時代を乗り切るには、総務が中心となり環境に適応していかなければならない。会社業績に貢献する総務のプロを育てないと、企業の存続も危ういと考え、総務に期待し、総務を進化させるのが、経営の仕事の一つである。総務を活かすも殺すも経営であり、総務が活躍できない会社に未来はないと考える時代でもあるのだ。