2015年から市販を開始した
衝突回避支援パッケージの流れ

 この領域でのこれまでのトヨタの動きは、2015年に衝突回避支援パッケージの「トヨタ・セーフティ・センス」と「レクサス・セーフティ・システム+(プラス)」を市場導入し、現在33車種に搭載済み。2018年末までに日米欧で販売する全車に装着する予定だ。「トヨタ・セーフティ・センス」には、小中型車向けの「C」と中大型車向けの「P」があり、「レクサス・セーフティ・システム+(プラス)」は「P」と同じ製品だ。

「トヨタ・セーフティ・センス」の「C」はデンソー製の単眼カメラとレーザーレーダーが一体化したユニット。また「P」は単眼カメラとミリ波レーダーを連携させている。また同じ「P」でも、プリウスのレーダーはデンソー製、新型カムリは独コンチネンタル製だ。これは、トヨタ側の技術要求レベルに見合えば複数社からの部品供給を行い、量産品のコストダウンを狙うという考えの現れだ。これらサプライヤー名称については、7月中旬に行われた新型カムリのメディア試乗会で、開発担当者らが筆者の個別質問に答えた。

前方の障害物には、最新型の超音波センサーで対応 写真提供:レクサスインターナショナル

 一方、今回新型LSに搭載された「レクサス・セーフティ・システム+A」は、デンソー製のステレオ(複眼)カメラ、前方向けの中距離対応のミリ波レーダー、車体の四隅に中距離対応のミリ波レーダー、そして前後バンパーにそれぞれ4つの超音波センサーを持つ。さらに、カーナビと連携して、全国の自動車専用道路でカーブの曲率に応じて自動で減速する「地図連携」を完備する。

 この他、トヨタはアクセルとブレーキの踏み間違い防止機器の普及を加速させる。この領域では、高齢者による事故の予防対策を講じることが急務だが、トヨタは前後バンパー部の超音波センサーで障害物を感知してエンジン出力を抑制する装置を現在、12車種で導入している。今後は、販売台数の多い車種から搭載を増やし、2018年末までに販売台数の9割への搭載を目指す。