写真でデジタルライフログを始める

「文字」での記録ともう一つ、非常に手軽で誰にでもできるオススメの方法があります。それは、とにかく何でも写真を撮る、ということです。そして、写真を撮る際にもデジタルカメラではなくスマートフォンを利用するのがポイントです。

 写真には「位置情報」という、どこでその写真を撮ったのかという情報が存在します。これは、ほとんどのデジタルカメラでは記録に残らず、逆にほとんどのスマートフォンで記録される情報なのです。

 したがって、スマートフォンで写真を撮るだけで「いつ」「どこで」写真を撮ったのかということを本当に「一手間」で記録に残しておけるのです。

食べた物を撮影すれば、いつどこで何を食べたかが一瞬で蘇る。
読んだ本も、カバーを撮影するだけで、いつどこで何を読み終わったのかがすぐにわかる。
服や雑貨などの持ち物を撮影すれば、いつでもどこでも参照できる「自分目録」が作れる。

 

 

 

 

 

 

 

 自分の頭の中を写真に撮ることはできませんが、それ以外のほとんどのことはわざわざ文字を入力するまでもなく、写真を一枚撮ってしまえば、文字よりも圧倒的に多くの情報を残しておけるのです。

 そして、日時と場所さえ残っていれば、ただ写真一枚だけでも非常に多くのことを思い出すことが可能なのです。

 まずは「ライフログ入門」として、手当たり次第にたくさん写真を撮る、という方法はとてもオススメです。

 記録を残さないことに比べたら、仮にあとで意味がわからない記録だとしても、それを残しておくことは有用です。

「意味がわからない記録を残した」という記録は、自分自身の記録の残し方が上手になるためには、大変役に立つ記録なのです。(第3回に続く)
 

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五藤隆介(ごとう・りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。ブロガー兼ライター。EvernoteをメインテーマにEvernoteへの記録手段や整理方法、発見、試行錯誤を 記載したブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。Evernoteについて日本一詳しいブログとして多くのファンを集める。Evernoteは「すべてを記憶するツール」という 信念の元、あらゆる出来事をライフログとしてEvernoteに記録し続けている。人気ブログ「シゴタノ!」やウェブメディア「マイコミジャーナル」でも 連載を持ち、ファンを拡大中。Evernote好きが高じて、米Evernote本社CEOの来阪時に、ユーザーグループiPhoneCUGと共に、 Evernoteユーザーミーティングを主催。
goryugo, addicted to Evernote http://goryugo.com/

【連載日程】
第1回:大切な思い出はどこに消えた!? 自分を整理・再発見するライフログ3つのメリット
●第2回:スマートフォンがライフログを簡単にする! ラクに記録するために知っておきたいコツ
●第3回:スマートフォンなら記録をここまで活用できる! 飲食店データから名刺管理まで、デジタルが可能にする記録活用のヒント(10/5)
●第4回:Evernoteで「自分専用Google」を作る! 自分を通過したものだけで作られる、世界でただ一つのデータベース(10/6)
●最終回:何の意味があるのか!? やっぱり続かない!ライフログで必ずぶつかる「人生への活用法」と「継続のヒント」(10/7)