とにかくすぐにメモをする

「ライフログ」で最も基本的なこと、そしてもっとも重要なことは「忘れる前にメモをする」ということです。

 たとえば「日記」の場合。日記は基本的に一日一回、その日を振り返り、一日分をまとめて書くものです。日記が面倒だと感じる、そして日記が続かないという原因はこの「一日一回ルール」があるからだと私は思っています。

 このルールがあるおかげで、もしも日記を書くのを忘れてしまうと「続けられなかった」「ルールを破ってしまった」という罪悪感を感じ、日記を書くことがだんだん嫌いになってしまうのです。

 ライフログは、もっと「いい加減」です。

 いつメモしてもいいし、どこでメモしてもいい。もちろん一日一回という決まりもないので、一日何回も記録してもいいし、何も記録しない日があってもまったく問題ありません。とにかく思いついたその場で、忘れる前に記録しておくのです。

思ったこと、感じたことをメモする

「ライフログ」というと、どこかに行った、何かを食べた、という「行動記録」をメモするイメージを持たれているかもしれませんが、実際はそれだけではありません。

 自分が思ったこと、考えたことというのは立派な「自分自身の記録」です。

 こういった自分のアタマの中の出来事というのは、行動した記録以上に忘れやすく、しかも一度忘れてしまうと簡単に取り戻すことはできません。そして、こういった記録は、行動の記録以上に自分の中の変化、すなわち成長を実感しやすいものです。

 自分が感じたことは、どれだけ断片的であろうとも、意味がないと思えようとも気にする必要はありません。むしろ、意味がないと思ったことの方があとで役立つことが多いくらいです。

 記録するかどうか悩むようなことは、間違いなく記録しておく価値があるものです。デジタルであれば「紙面」を一切気にすることなく、事実上無限に自分の考えを保存しておくことができます。