同僚がこっそり実行した「衝撃の行動」とは?
彼にはかなり自由に仕事をさせ、責任もちゃんと持たせて知名度も上がるようにさせてきました。こちらも彼の仕事のやり方を見ることで学ぶものが多かったのです。
けれども、ある日、シニア・エグゼクティブがわたしを脇に呼んでこう言いました。
「マットが社長のところへ行って、『きみの役職に就きたい』と頼んだそうだよ」
わたしは仰天して傷つきました。
今にして思えば、マットを立てていたせいで、彼はさまざまな手柄をひとり占めでき、部署内で実権を握ることになったんでしょうね。
わたしはマットをオフィスに呼び、ドアを閉めて(わが社ではまれなことでした)、こう言ってやりました。
「あなたが何をやったかはちゃんとわかっているのよ」
マットは口ごもりながら言い訳したあと、開き直って野心をあらわにしたので、「あなたにはがっかりしたわ」とわたしは言ったのです。