「同僚とわたし」の末路とは?
マットの能力が際立つようにと助けている自分を誇らしく思っていたし、彼をないがしろにする気はこれっぽっちもなかった──なのに今は、彼への信頼がゼロになりました。
マットはうなだれたままオフィスから出ていったのです。
マットの野心が衰えるはずはないと思いましたが、わたしはそのときからあまり彼にスポットライトが当たらないようにしました。
マット抜きでプレゼンテーションを行ったり、彼が欠席した状態で会議を開いたり。パートナーというよりは部下扱いしました。
意外でもなかったけれど、間もなくマットは退職し、創業したばかりの会社で高い役職に就いたのです。