「コンテンツ主義」に勝る
マーケティング手法はない
結局、あらゆる確度から様々考えてみても、やはり、時間と労力を惜しまずにコツコツと商品(サービス)を創り上げていく「コンテンツ主義」に勝るマーケティング手法はないのではないかと思う。
経済が無限に右肩上がりを約束されるのなら、または一過性に拡大し利益を稼いで逃げるのなら、「マーケティング主義」的マーケティングもいいだろう。けれども、ほとんどの地域でほとんどの場合、右肩上がりに経済が伸長することは、むしろ、稀である。
横ばいに停滞するのが、通常であり、場合によっては下がっていくこともあるだろう。
領土が海に囲まれていて、フロンティアがほとんど存在せずに、そのうえ、鎖国までしていた江戸時代という成長しない経済の期間を長らく経験した日本人には、成長を前提としないマーケティングが、DNAに叩き込まれているのではないかと思っている。
結局、巨大になり、世界に出ているトヨタもソニーも任天堂も、コツコツと「コンテンツ主義」によって商品を作った結果として、あれほど世界で受け入れられたのであろう。
それは、常にフロンティアを求める、アメリカのマーケティングとは、主義を異ならせるものなのだ。
経済の爆発的な伸長を見込めない今こそ、また、我々は原点に帰るべきなのではないか。
「コンテンツ主義」こそが、これからの日本の経済を救う唯一の手法だと僕は考えている。
そして、それは経済が成熟しているほとんどの地域に通用するマーケティング手法だとも考えている。