ファイナンスの定石3
最低でも1人の相談相手を見つける
この事業の味方になってもらいたいと思えるような、信頼できる人から資金を調達することが望ましい。豊かな経験とネットワークを持つ人に株式を持ってもらうことで、ある種の仲間になってもらうのだ。経験があまりない状況で、メンターからの助言は多いに役に立つだろう。
一度ファイナンスを受けたら、基本的に資本構成を元に戻すことは難しい。こうした不可逆な点が多いので、大いに慎重になるぐらいでちょうどよい。わからなければ率直に、ブルーマーリンパートナーズのような事業創造プロフェッショナルに相談しよう。ただし、相談する場合は、どのような立場で話を聞いているのかには注意が必要である。
一般的とは言わないが、ベンチャーキャピタルが投資に際して自社に有利な条件で出資している場合が散見される。創業者が投資家の意図をすべて見抜くのは難しい。最低でも1人、可能であれば複数の信頼できる人に相談しつつ、ファイナンスの計画を立てることをお勧めする。