周囲の評価ではなく自己満足できればいい

 目標は何かを得るために立てるものかもしれません。しかし、可視化された結果を得ることがすべてではありません。

 プロセスを楽しみ、どんなにたいへんでも「頑張っている私ってすごい」と考えるのは悪いことではないと思います。

 何かを頑張った時期がある人は何かを手にしています。たとえ闇雲に努力していたことでも、それがまったく無駄になるわけではありません。

 問題は、その人が自己満足できるかどうかです。

 自己満足という言葉はマイナスイメージでとらえられがちですが、これは非常に大事なことだと私は思います。

 つまり、例えばMBAを取ったことで満足感が得られればいいのです。

 周囲が何も変わらなくても、社会的に評価されなくても、人に吹聴しなくても、何かバッジをつけなくても、自分で自分を褒めることさえできれば、別の形の自信になって自己肯定感が高まると思うからです。

 英語の勉強をしたのに仕事に役に立たなくても、外国人に話しかけられることが怖くなくなって楽になったと思えれば、やった甲斐はあるのです。

 映画を100本見ることでも、映画やテレビを見る目が変わったとその人が感じられればいいのです。

 周囲の目が変わることを期待するのはそろそろやめにしませんか。

 目標に向かって頑張ることが、目に見える成果がなくても楽しめるようになりたいものです。