ちゃんとしていないほうが、いいものができる

 今、鼻歌を歌えない人が増えています。

 「鼻歌を歌ってごらん」と言っても、鼻歌ではなく、ちゃんと歌ってしまうのです。

 歌は意識して歌うものです。

 でも、鼻歌は無意識です。

 昨日から、何かわからないけど頭の中で繰り返し鳴り続けている音楽が、鼻歌になります。

 意識して上手に歌おうとするのは、鼻歌ではありません。

 「落書き」「鼻歌」とは、「すぐやれる」ということです。

 初めて会う出版社の人と打ち合わせをしたら、きちんとした企画書を持参されることがあります。

 構成が50項目くらいすでにできています。

 でも、著者としてはここまで縛られたらきついです。

 それよりは、タイトルくらいがフワッとあって、そこでイメージが広がる打ち合わせのほうがいいのです。

 活字ではなく手書きで書かれているもののほうが、よりイメージが広がります。

 「ちゃんとしていない」というのがミソです。

 私の師匠は、「発想のカケラ、ヒラメキのカケラを持ってこい。きれいにするな」といつも言っていました。

 遺跡から拾ってきたばかりの土器の破片のような感じのほうが、新しいものを生み出すヒントになるのです。

 


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『なぜあの人はすぐやるのか』
好評発売中!

早くやろうやろうと思っても、ぐずぐずしたり、先延ばししたりする人は多いのではないかと思います。
そんな読者のために、「すぐやれる人」になるための考え方、コツをお伝えします。
「すぐやれるかどうかは、たった1秒の差」
「『用意ドン』で、軸足を後ろに下げない」
「【1行メール報告】を実行」
「『上司に聞いてきます』でチャンスを逃す」
「ネクストステップを箇条書きにする」
など、具体的なアドバイス満載の本です。

 ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス] 

 ◆出版社の枠を超えた、電子書籍 初の試み!
中谷彰宏の作品だけを集めた作家アプリ発売

中谷彰宏文庫 公式HP (http://www.an-web.com/book_info/nakatanibunko.html

 

 

 

 

 

 

 

 作家・中谷彰宏氏の著作物を刊行している株式会社ダイヤモンド社、株式会社大和書房、株式会社PHP研究所の出版社3社が共同でiPhone、iPad用のストア型電子書籍アプリ『中谷彰宏文庫』をリリースしました。
  複数の出版社が共同して、一人の作家だけの作品を同一アプリ内で提供するシステムは、電子書籍では初の試みとなります。本アプリを活用することにより、中谷ファンの皆様は、出版社ごとに作品を探す手間をかけることなく、まとめて好きな作品をチェックすることができます。また、アプリに搭載されているさまざまな機能を活用することにより、電子書籍ならではの快適で新しい読書体験をお楽しみいただくことができます。