ちゃんとしていないほうが、いいものができる

 今、鼻歌を歌えない人が増えています。

 「鼻歌を歌ってごらん」と言っても、鼻歌ではなく、ちゃんと歌ってしまうのです。

 歌は意識して歌うものです。

 でも、鼻歌は無意識です。

 昨日から、何かわからないけど頭の中で繰り返し鳴り続けている音楽が、鼻歌になります。

 意識して上手に歌おうとするのは、鼻歌ではありません。

 「落書き」「鼻歌」とは、「すぐやれる」ということです。

 初めて会う出版社の人と打ち合わせをしたら、きちんとした企画書を持参されることがあります。

 構成が50項目くらいすでにできています。

 でも、著者としてはここまで縛られたらきついです。

 それよりは、タイトルくらいがフワッとあって、そこでイメージが広がる打ち合わせのほうがいいのです。

 活字ではなく手書きで書かれているもののほうが、よりイメージが広がります。

 「ちゃんとしていない」というのがミソです。

 私の師匠は、「発想のカケラ、ヒラメキのカケラを持ってこい。きれいにするな」といつも言っていました。

 遺跡から拾ってきたばかりの土器の破片のような感じのほうが、新しいものを生み出すヒントになるのです。

 


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ちゃんとしていないほうが、いいものができる

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