厳しいのは承知の上で
想像力をめぐらせる楽しさ

 アジア勢の中では比較的相手に恵まれたといえるのはA組に入ったサウジアラビアだろう。同組のランク最上位は21位のウルグアイで、エジプトは31位、ロシアは65位だ。しかし、サウジアラビアは63位で、そこにつけ入る実力が不足している観は否めない。アジア地区代表5ヵ国にとっては、今回も乗り越えるのが困難な高いハードルが待ち構えていることになる。

 ただW杯は実力が最高レベルの国同士が戦うから面白いのだし、相手が強ければ強いほど見る側は燃えるものだ。また、試合結果もFIFAランキングの通りになるとは限らない。だからこそファンは厳しいとは分かっていても1次リーグ突破の可能性を探る。

 その検討の結果、日本は3戦全敗という結論を出す人もいるだろうし、楽観的な星勘定をする人も出てくるわけだ。3ヵ国との過去の対戦成績は、コロンビアとセネガルは0勝2敗1分けだが、ポーランドには2勝0敗と意外にも日本が優っている。対戦成績は20年以上前の試合も含まれており参考にはならないが、サッカーは何が起こるか分らない。“初戦の相手コロンビアは全大会で大勝しているから、日本をナメてくるだろう。日本代表の選手にも前回のリベンジを果たしたいという思いがあるから、頑張って引き分けに持ち込めるかもしれない。その勢いをセネガル戦、ポーランド戦につなげれば、1次リーグ突破の可能性は出てくる”などと頭の中でシミュレーションすることもできるわけだ。

 これからの約7ヵ月半、そんなことを考え話題にできる我々日本のサッカーファンは幸せだ。

(スポーツライター 相沢光一)