あえて差し障りのないネタを提供することで、炎上から身を守り続けているムラタ日記、今週も更新です。なんという覚悟。とはいえ、「閣下から賞をいただけるのであればもらってやる」(ムラタ談)とのことです。
悲喜こもごもの男子校ライフ
じつは先週、このムラタ日記は記念すべき30回目の連載を迎えていたそうです。毎週毎週、誰のためにもならない話を書き続けることがすでに生活の一部となってしまいました。決してムダな生活をしているわけではなく、あえてそういう話をピックアップしている、はずです。
早速ですが、今週も身のない話から。少し前の編集会議で結婚の話題になり、「男子校出身者は結婚できないらしい」という指摘をされたことがありました。何を隠そう、第2編集部の独身貴族であるY田(『自分のアタマで考えよう』編集担当)と私は男子校の出身者。
人格形成に重要な思春期をあの異空間で過ごしたと知り、ほかにはない親近感を覚えていましたが、今週その期待を見事に裏切られました。そう、Y田は中学時代を共学で過ごしていたのです。中学から男子校生活の私にとって、それは雲泥の差。キャビアと「とんぶり」くらい違います。
2人の子どもを抱えるママさん編集者K村(『「投資で失敗したくない」と思ったら、まず読む本』編集担当)と3人で、ひょんなことから同窓会の話になり、その事実が発覚。そこからは、中学から男子校という環境の特殊性を語ることに。涙なくしては語れません。
男子校出身者には共感いただけると信じていますが、男だけで6年間の生活という死線をくぐり抜けた盟友同士、卒業して何年経っても壁がなく、機会があれば集まっています。医者もフリーターも関係なく一緒に。共学への拭い去れない悔しさはあるにせよ、意外と楽しかったことは間違いありません。
たまたま見かけた『男子校という選択』(日本経済新聞出版社)の内容をみて、うなずくことばかり。「共学や女子校育ちには決してわからない、「知られざる男の園」を徹底解剖する」というコピーには思わず笑ってしまいました(笑)。
たしかに、格好付けるべき対象がいないので、オタク気質なヤンキーがいたり、果てしないバカのできるイケメンがいたりと、変なプライドを持つ必要のない良さはあったと思います。ただ、晩婚化の昨今、自分の子どもを入学させるかどうかは熟慮したいところ。