値段とローカライズがカギとなる
日式ラーメンや麺類

 日式ラーメンは中国でも広く知られており、中でも豚骨ラーメンは、中国人にも人気の高い日本食の一つである。

 2000年頃の濃縮スープをお湯で薄めた豚骨ラーメンが中心であった導入期を経て、現在は沿岸部の大都市を中心に本格的な豚骨ラーメンが食べられる店舗が増えてきた。

 今後、「さらに普及するかどうか」という点を考えると、やはり課題は価格である。1杯40~60元(約700~1050円)のラーメンを受け入れられる層は限定的だからだ。

「油分が強いことを嫌う」「塩味が強いことを嫌う」「白濁したスープを好む」等、中国人の好みを捉え、値ごろ感のある価格で本格的な豚骨ラーメンの提供ができれば、大きく市場が開ける可能性がある。

 ラーメン以外の麺業態(うどん、パスタ)はどうだろうか。

 中国で一般的に麺は、「安価な、お腹を膨らます食べ物」と認識されており、「ジャンル」や「テイスト」を変えても“ハレ業態”に作り変えることは難しい。

「煮干し」や「鰹」を使ったうどんの出汁は、中国人に受け入れられにくい風味であり、万人向けではない。

 また、パスタも、スープがない拌面(バンミエン:混ぜソバ)と認識され、スープがない分、総じて「付加価値をON」するのが難しい。

 麺業態に関しては、日常の価格帯で、ローカライズできるかが、成功の鍵になるだろう。