クリップのメーカーが「SCAMPER」発想法で製品を改良するとしたら…

 クリップの製造メーカーが自社製品の改良を志向していると仮定してみよう。「SCAMPER」発想法から次のように問い、アイデアを探し始めることになる。

S:クリップの代わりになるものが何かないか?
C:クリップと他を結びつけることができないだろうか?
A:クリップを何かに応用できないだろうか?
M:クリップをどのように変えることができるだろうか?
M:クリップ機能を拡大し、何かを付け加えることができないだろうか?
P:クリップはどんな使いみちが発見できるだろうか?
E:クリップから何かを削除できるだろうか?
R:クリップで挟むことの逆とは何だろうか?
R:クリップをどう整理し直したら、改良できるだろうか?

 この会社は素材を金属からプラスチックに「代用」し、色を「拡大」して、色とりどりのプラスチック製クリップを製造した。カラフルなクリップで挟んだ紙は色で視覚的に分けられ、留めるだけではないクリップの「他の使いみち」が生まれたことになった。