「SCAMPER」を使ってみよう!
「SCAMPER」発想法に含まれた質問は、既存のアイテムを取り出して、手を加えることだ。一度に限らず、何度も別の手を加えることを続けていけば最後にはたた1つだけの、オリジナルなアイデアを発見できる。何人かが集まって課題解決のために話し合えば、「SCAMPER」の質問によってアイデアがどんどん湧き出て、グループの想像力は拡張していく。
「S」(代用)だけをとってみても、物や場所、手順、人、アイデア、それに感情までもが「代用」できる。代用とは適切なアイデアを見つけ出すまで、要素やアイテムを置き換えてみるトライ&エラーを行うことだ。科学者のパウル・エーリッヒは500以上の色を試してようやく実験用マウスの静脈を着色する最適色を発見し、多くの新しい実験が可能になった。
「代用」によってアイデアを見つけ出すための質問の代表例だけでこれだけある。
S:何を「代用」することができるだろうか? 誰を? 他にないか?
S:規則は変更可能か?
S:他の素材は? 原料は?
S:他にプロセスや手順はないか?
S:他の能力に替えられないか?
S:他の場所はどうか?
S:他のやり方はないか?
S:他に代わりとなるものにはどんなものがあるか? 代わりにどんなパーツがあるか?