財務省による公文書書き換えが世間を大きく揺るがしている。まずは、誰が誰に改ざんを指示したのか、捜査当局や国会等の第三者による調査が必要だ。当事者である財務省による調査では、誰も満足しないだろう。
ただし、いまの段階でも、この書き換えを首謀者した者が、紙・縦割り文化の「オールド世代」だということは確実だ。
修正痕跡が、電子決裁や電子ファイルに残っていたというが、紙の文書は改ざんできても、そのことをまったく意識していなかったようだ。
電子決裁では
書き変え履歴が残る
筆者はオールド世代に属しているから、この世代の強みや弱みはそれなりに理解しているつもりだが、「新技術」にからっきし弱いから、文書の書き換えをやっても「電子決裁」でバレますよと、言われたらやれなかっただろう。
今回の公文書の書き換え問題を受けて、公文書の管理のあり方をどのように改善すべきか。議論は始まっている。