谷岡学長が民進党から受け継いだ
ブーメラン体質とは

 おいおい、民主党にいたからってブーメランするってのはいくらなんでも無理筋だろ、と思う方も多いだろうが、過去の本連載(「ブーメランの女王、辻元清美氏の戦略はどこが間違っているのか」)で考察した際にも述べたように、民主党の方たちが、ブーメランを量産するのにはちゃんと理由がある。

 民主党は日常的に政権批判をおこなっている。もちろん、権力を監視するという立派なお仕事なわけだが、くる日もくる日も「他者批判」を繰り返していると、人間は徐々に精神に異変をきたすものだ。

 簡単に言うと、「自分は批判されない特別な存在だ」と勘違いをするのだ。

 当然だ。他人を厳しく批判をするには、自分は圧倒的な正義だという自信がなくてはならない。こういう「独善の罠」に陥った人というのは往々にして、自分に批判が向けられると、脊髄反射的に「批判」で応酬する。なぜ「正義」の自分が叩かれねばならぬのだと理不尽な世を呪い、「悪」に対して憎悪むき出しの罵声を浴びせるのだ。

「私の怒りは沸点に達した」とキレ気味に会見をおこなった後、イチャモンをつけるマスコミに対して、「メディアによるパワハラだ!」とさらに怒りをヒートアップさせた谷岡学長の姿と、妙に重ならないだろうか。

 さらにもうひとつ、谷岡学長が民主党ブーメランカルチャーを引きずっているのではないか、と思ってしまう理由がある。それは「ダブルスタンダード」だ。

 過去の民主党・民進党議員たちの名人芸を見ればわかるように、「ブーメラン」とは要するに、自分たちを「正義」だと信じて疑わぬ人々が陥るダブルスタンダードの罠である。

 人間は完璧ではないので、誰だって多かれ少なかれ、ダブルスタンダードは持っている。たとえば、学生時代にさっぱり勉強をしなかった人が親になった途端、子どもには「勉強しろ」と説教をするように。しかし、民主党の方たちは自分たちを「批判されぬ特別な存在」だと勘違いしてしまっているので、いきおい発する言葉がナイフのように鋭くなり、その反動でダブルスタンダードも悪目立ちしてしまっている。

 谷岡学長の過去の言動を見ていくと残念ながら、ご多分に漏れずその「罠」に陥ってしまっているように見受けられる。