成長する人は「経験」から学んでいる――。これまで1万2000人以上の「振り返り」をサポートしてきた行動変容の専門家・永谷研一氏が明かす、成長し続け、目標達成する人の共通点とは? 新刊『月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい』から、そのポイントをピックアップして紹介していきます。今回は、自分の「ありたい姿」を認識する大切さについて解説していきます。
「ありたい姿」が成長を促す
成長するために大切なことの1つに「ありたい姿」の認識があげられます。人は誰しも理想の姿があります。
・海外でバリバリ働きたい
・自分の技術力で次世代の商品を生み出したい
・早く一人前と認められたい……
これらが「ありたい姿」です。私たちは、普段これを強く意識することはありません。目の前のやるべきことに精一杯で、ありたい姿を意識する余裕などないのです。しかし、それでは成長できません。「ありたい姿」はあなたが直近で目指すべきゴールです。何を目指しているのかがわからなければ、モチベーションもわきませんし、行動にも結び付かないからです。
もしかすると、自分の理想を掲げること自体に抵抗を覚える人もいるかもしれません。しかし、難しく考える必要はありません。「将来、海外で仕事がしたい」と思っているのであれば、素直にそれを意識すればいいのです。
サッカーの本田圭佑選手は、ACミランへの入団会見で「心の中のリトルホンダに聞きました。すると『ミランでプレーしたい』と答えた」と発言し、注目を集めました。あなたも本田選手のように、素直に心の中の自分に「どうなりたいのか?」と語りかければいいのです。
「ありたい姿」は、上司や先生、親などに提出するものではありません。あなたが思うがまま、自分の「ありたい姿」をイメージしましょう。それが、あなたの成長を後押ししてくれます。