本連載では、話題の新刊『最先端科学×マインドフルネスで実現する 最強のメンタル』の内容から、エビデンスに基づいた最新科学の知見をもとに、現代人が抱える2大メンタル問題「ストレス」と「プレッシャー」を克服し、常に安定して高いパフォーマンスを発揮するための方法をお伝えしていく。

自己イメージを高め、前向きに生きるための瞑想法

 仕事が順調に回り出し、プライベートも充実してくれば、おのずとそれらの結果は自分自身の力によるもの、つまり過信へと変わっていってしまう危険性があります。

 がつがつと個人プレーに走るようでは、うまくいっている時は良いですが、ピンチになった時、誰も手を差し伸べてくれなくなってしまいます。

 いくら自分自身の能力が上がったとしても、ビジネスは一人ではできません。そこには、何人もの人たちが関わり、1つの仕事、プロジェクトがなり立っています。

 そう考えると、最後に人や組織を動かすものは「人間力」になるのではないでしょうか?

 登り調子の時は、どうしても自分を支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れがちです。失敗やピンチはこうしたことから目を覚まさせてくれる特効薬なのですが、なるべくなら余計な失敗はしたくないものです。

 そこで、前回の連載でお伝えしたイメージトレーニングの終わりに3分から5分間ほど、仕事やプライベートで今自分を支えてくれている人たちに向けて「感謝のメディテーション」をしましょう。

 姿勢は、あぐらでもイスに座った姿勢でも構いませんが、背筋を正し、上半身はリラックスします。目は閉じた状態で、自然呼吸で行います。