1月にニコファーレで開かれたイベント発表会では、初音ミクがあたかも現実のステージ上で踊るかのような映像作品が披露された

 今年4月28、29日の2日間、幕張メッセ1棟を丸ごと貸し切った10万人規模の大規模なイベントが開かれる。

 といっても、見本市やコンサートではない。楽器演奏から討論会、ダンス、展示即売会、そしてスポーツに至るまで、40程度のさまざまな分野の出展がひしめき合う。

 しかもユーザー参加型で、幅広い客層が対象。そしてなんとも手作り感の漂うものになりそう。

 いわば幕張メッセを舞台にした「文化祭」さながらの大規模なイベントなのだ。

 じつはこれ、動画共有サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」を運営するドワンゴが主催の「ニコニコ超会議」。「ニコ動の人気コンテンツを地上で再現する」をテーマにした他に例のないイベントだ。

 では、このイベントで10万人の集客を狙うニコ動とはいったい何なのか。

 そもそもニコ動は2006年12月からサービスを開始、アニメや音楽など、自作動画の投稿サイトで10~20代に浸透した。さらには国会や記者会見、囲碁や将棋などの生中継も行って30~40代もつかみ、客層を広げた。

 現在の総登録会員数は2632万人。月間763万人が訪問し、1日のページビューは9381万を誇るほど(11年10~12月平均値)。まさに一大メディアにまで成長している。

 なんといっても特徴は、動画にユーザーがコメントを書き込むことのできることにある。これにより投稿者はすぐに視聴者の反応を知ることができ、視聴者同士も一体感を得られる。ここからニコ動発の「文化」が生まれていった。

 その一つが「初音(はつね)ミク」と呼ばれるバーチャルアイドルだ。

 もともとは音声を合成するソフトの商品名だが、誰でも自分の制作した楽曲を初音ミクに「歌わせる」ことができるために人気に火がついた。