IoT時代に
AIと仮想通貨は両輪の技術
いえ、厳密には、「非中央集権型」というシステムのメリットが実感できないというのが本音だと思いますが、それも無理のない話だと思います。
なぜなら、仮想通貨というのはまったく新しいイノベーションであり、現在は数十メートル置きに公衆電話が設置されているのに、わざわざ携帯電話を使う人を奇異な目で見ているような状況だからです。
しかし、すべてのものがインターネットにつながるIoTの時代が到来し、決済手段に仮想通貨が当たり前のように使われ始めたら、そのときにはじめて仮想通貨の利便性に気付くのかもしれません。
もっとも、IoTともなると、仮想通貨やブロックチェーンだけで実現するのは不可能です。当然、AIと連動しなければなりません。
このAIは、「ディープラーニング」と呼ばれる自力学習をする「子どものAI」と、人が一から教えて丸暗記させる「大人のAI」に分かれます。
同じAIといえども、両者でどれほどの違いが出るのかは、第1回連載の中で「子どものAI」であるGoogle翻訳と、「大人のAI」である別の翻訳サービス(X翻訳)に同じ英文を日本語に翻訳させて、まったく異なる結果になるケースを紹介していますので、そちらを併せてお読みいただけたら幸いです。