「取引先の大手さんの社員はみんな頭がいい。
だから、うまく丸め込まれて、設計が一度決定した製品について仕様変更を認めてしまうんです。
本来、仕様変更で原価が変わるなら料金も変えるべき。
ところが、うちの社員はP/Lの感覚がなく、同じ価格で受けてしまう。
そのため粗利益でかろうじて黒字でも、営業利益では赤字になる受注が少なくありませんでした」
その後、藤吉さんは社員からの報告をすべて「営業利益」ベースに切り替えた。
社員が変わるまで3年かかったが、いまは営業利益が赤字での受注がなくなりました。
幹部になると、B/Sがわかっていないといけません。
B/Sを勉強してキャッシュの重要性を理解した社長は、B/Sをよくする指示を出します。
しかし、社長の意図がわからない幹部はズレたことをやってしまう。
これでは社長がいくら勉強しても会社はよくなりません。
ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。