「好き」探しより
「心地よい」探しをしよう
岩瀬 私の場合、これまで4つの会社で働いていきましたが、「何をやるか」より「誰とやるか」を重視して会社を選んできました。私にとっての「好きなこと」は、「自分がいいなと思う仲間に囲まれていること」だからです。
また、「世の中にインパクトを与えているという手応えを感じられること」や、「次の世代に受け継がれるようなものであること」も、「私が好きなこと」の条件です。「好きなこと=心地よいと感じる状況」というように解釈してみると、やりたいことを探すヒントになるのかもしれません。
新 少し固く表現すると、好きなことというのは、自分が「意味」と「意義」を見出せるもののことです。意味とは「目の前にある目標を達成するために必要かどうか」ということ。意義というのは「社会的にどんなミッションを果たせるか」ということです。
「じっくり考えてみたけれど、意味と意義を見出せる仕事がどうしても見えてこない」という人は、まずはいま自分の前にある仕事に一生懸命取り組むべきでしょう。自分は何が得意か、何をやっていると楽しいと感じられるかは、実際にやってみなければわかりません。特に若いうちは選り好みせず、目の前の仕事に食らいついたほうがいいですね。
(文・千葉はるか)
※次回配信予定は4月6日(金)です。
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