ときどきエンジン音が聞こえる
スポーティなEV

 走行モードがエコでも非力な印象はなく、ノーマルならスムーズで心地よい走りが楽しめる。それでもSモードの楽しさは格別。約300kmの試乗はほとんどSモードで走り、燃費は16.8km/リットルをマーク。燃料タンク容量は41リットル。航続距離は十分に長く、電欠の心配は無用だ。

 足回りは引き締まっていた。専用ダンパーとスプリングを組み込み、電動パワーステアリングの操舵力を最適化した効果は大きい。ハンドリングはキビキビとした印象。ワインディングロードはもちろん、街中でも“意のまま”だった。高速道路での直進性、安定性も高い。快適性も優秀。乗り心地は、低速域ではやや固めだが、速度が上昇するほどフラットに変化する欧州車風の味わい。試乗車のレカロ製スポーツシートは、長時間ドライブでも疲労は少なかった。

 ノートeパワー・ニスモは、新しいドライビング体験が味わえる、“ときどきエンジン音が聞こえるスポーティなEV”である。トルクフルな加速に魅了された。

(報告/CAR and DRIVER編集部 写真/小久保昭彦)