BさんがYクリニックで処方されたアレルギー性鼻炎の薬は、「オノンカプセル(112.5㎎)」という先発医薬品で、1錠あたり61.9円。一方、Aさんが調剤薬局でもらったのは、オノンカプセルの後発医薬品「プランルカスト錠EK(112.5㎎)」で、1錠あたり41.5円だ(薬の価格は2012年4月現在)。

 いずれも1回2錠を1日2回飲むので、2週間分の薬代は先発医薬品のオノンカプセルだと3500円(自己負担1050円)。ジェネリック医薬品のプランルカスト錠EKは2240円(自己負担670円)で、先発品よりも1260円(自己負担380円)も医療費は安い。

 それなのに全体的な医療費は、ジェネリック医薬品を使っているAさんのほうが、Bさんよりも高い。その理由は、診療所での「院内処方」と調剤薬局での「院外処方」では、薬の処方にかかる技術料に異なる報酬体系がとられているからだ。具体的に見てみよう。

「院内処方」「院外処方」で
薬にかかる技術料が異なる

 病院や診療所、調剤薬局で行われた医療行為や調剤行為は、ひとつひとつ国が価格を決めている。その点数を積み上げていき、1点あたり10円をかけたものが実際の医療費になる。以下は、AさんとBさんの医療費の内訳で、太字部分が薬をもらうのにかかる技術料だ。

【Aさんの医療費の内訳】……院外処方を利用
○Xクリニックでの費用
  初診料270点
  処方せん料68点
  一般名処方加算2点
  合計340点(医療費3400円、自己負担1020円)
○調剤薬局での費用
  調剤基本料55点
  調剤料56点
  薬歴管理料41点
  薬剤料224点
  合計376点(医療費3760円、自己負担1130円)
○Xクリニックと調剤薬局の費用の合計
  合計716点(医療費7160円、自己負担2150円)