次に、殺人や強盗などの凶悪犯、強制わいせつなどの性犯罪の傾向をみよう。

 強盗の人口10万人比の認知件数をみると、大阪・東京・埼玉など上位10都府県はいずれも人口250万人以上。一方で、殺人をみると、沖縄・和歌山・高知・香川・愛媛と、人口150万人以下の県もワースト10に入る。

 犯罪件数は全国的に減る一方で、強制性交などの性犯罪は増える地域もある。強制わいせつの17年の認知件数は、全国で前年比6%減の約5800件。ただ、京都・兵庫・埼玉・宮城など23府県は前年より多い。

 京都府警は、窃盗や性犯罪の発生時間帯や場所をコンピューターで予測する全国初のシステムを、16年10月から運用し始めた。過去の捜査情報や統計データと犯罪理論を組み合わせて分析し、最適な街頭パトロールの経路をパソコンの地図上に示す。

 こんな実績もある。ある川沿いで性犯罪発生の可能性が高いとのデータが示され、警察官が付近を巡回。女性を対岸から盗撮する男を見つけ、検挙にこぎつけたという。府警刑事企画課は「警察官の現場経験も融合し、システムの精度を高めたい」としている。

京都府警が運用する予測システムのイメージ京都府警が運用する予測システムのイメージ(地図はダミーのデータ)(週刊朝日 2018年6月1日号より)
拡大画像表示