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熱狂のサウス・バイ・サウスウエスト2012レポート
注目は人探しアプリ「Highlight」とバーチャル冷蔵庫「Pinterest」
――熊坂仁美・ソーシャルメディア研究所代表

熊坂仁美 [株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]
2012年4月13日
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 モバイルアプリが花形となるSXSWでは、PC中心のPinterestのようなサービスは話題になりにくい。にもかかわらず、今回Pinterest は、その年一番話題になったサービスに与えられる「デジタルトレンド特別賞(Breakout Digital Trend)」を受賞した。

写真シェアリングサービスPinterest

 また、最終日に行われた共同創業者のBen Silbermann氏のキーノートセッションは、大きな会場がすぐに一杯になるなど、Pinterestの人気のほどがうかがえた。

Googleを辞めてPinterestを創業した Ben Silbermannは終始にこやかな好青年だった。

 そのPinterestについて、ソーシャルメディアで発信力を持つRobert Scoble氏は、「Pinterestはバーチャル冷蔵庫。うちの奥さんが冷蔵庫に子どもの写真やかわいい小物の写真なんかを貼りつける、あれと同じ。『つながり』ではなくて『コレクション』のソーシャルメディアなんだ」と話す。

 つまり「人間関係(ソーシャルグラフ)」がつまったFacebookに対して、Pinterestにあるのは「興味関心(インタレストグラフ)」だということだ。人間にとって、「人間関係」も「興味関心」も、両方必要なもので、両者は補完関係にあると言える。最近、続々とインタレスト系サービスが登場しているのも、Facebookの人間関係に疲れ、何かでバランスを取りたいユーザーが増えているということもあるかもしれない。

Pinterestを活用してブログに集客
ファン拡大を狙うTrey Ratcliff氏の例

Treyが主催する無料写真撮影会「Photo Walk」にて

 オースティンでは、フォトグラファーTrey Ratcliff氏にインタビューをすることができた。Trey はHDR(ハイダイナミックレンジ)を使った写真の第一人者。Google+に170万人、Facebookに14万人のフォロワーがいるソーシャルメディアのなかの有名人の一人だ。そのTreyも最近Pinterestを始めている。

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熊坂仁美
[株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]

株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役。Facebookをはじめとしたソーシャルメディアのビジネス活用の実践研究家。定期的に渡米し、最新のソーシャルメディア動向をチェックしている。企業のソーシャルメディア導入および運営のコンサルティングを行う傍ら、ソーシャルメディアのビジネス活用についての企業研修や講演を 全国で行っている。独自理論「好感アクセス収益モデル」と海外事例の研究をまとめた『Facebookをビジネスに使う本』(ダイヤモンド社)は、Facebook、Twitter、YouTubeでの口コミにより発売前からアマゾン部門1位を取り、ベストセラーとなる。 「Facebook使い方実践講座」はこちら

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