喫煙者への扱いは
リストラ部屋に似ている

 日本の愛煙家のみなさんが置かれている状況をザックリ振り返るとこうなる。

 大きな飲食店が禁煙になるのは時代の流れで仕方がないと諦める。しかし、中規模な店でも吸えなくなってきて、いまやバーやスナックなど小さな飲食店だけが最後の砦――。

 要するに、世界的な禁煙圧力を受けて、喫煙者は「狭い環境」から「より狭い環境」へと追いやられる構造となっているのだ。

 それを象徴するのが先日SNS上で話題となった、あるコンビニの喫煙スペースの写真だ。店の外にあるプレハブの物置に「喫煙所」と紙が貼られており、それを見たユーザーたちから「喫煙者隔離もここまできたか」「喫煙者ゲットー」などの声が上がったのだ。

 このように人を「狭い環境」に追い込むというのは、問題の根本的な解決につながらないどころか、余計にこじらせてしまう。

 わかりやすいのが、「リストラ部屋」だ。これは大企業などで、戦力にならない正社員を自発的に辞めるよう仕向けるための部署で、仕事も与えず、ただ狭い部屋に閉じ込めて定時まで居させる。こうした嫌がらせで精神的に追いつめて、会社を辞めてもらおうというわけだ。

 会社側からすれば、正社員であるだけでクビを切れないんだから、いたしかたない苦肉の策だと言いたいだろうが、辞めさせられる側からすれば、これほど非人道的な扱いはない。結果、メディアにいくつもの告発がなされ、訴訟も多数起こるなど、企業側は手痛いしっぺ返しを食らうようになったのだ。