構想・執筆に2年。『エフエムふくやま』でも、「ページをめくる手が止まらなかった」と紹介され、映像化したいというオファーが舞い込んできた話題のAI・仮想通貨のエンターテイメント小説『マルチナ、永遠のAI。』
作者は、IT書籍の総売上が150万部を超え、小説でも『エブリ リトル シング』が17万部のベストセラーとなった大村あつし氏。
今回は、シンギュラリティ問題に関する、大村氏の見解を伺おう。(構成・寺田庸二)

2017年に世界を駆け巡った
衝撃のニュース!
AIが勝手に言語を生み出した?

 私は、昨年(2017年)の夏ごろは、『マルチナ、永遠のAI。』の執筆に追われていました。
 AIに関しては「書きたいこと」というよりも、「書かなければいけないこと」は一通り書き終えていたのですが、突然降って湧いた仮想通貨ブームで、

 すべてのモノがインターネットとつながるIoTを考えたときに、仮想通貨の存在は無視できない。AIと仮想通貨をセットで考えなければ、2020年の近未来を読者のみなさまに提示できない。

 と考え、物語の中に仮想通貨を取り入れることにしたことで、ストーリーの変更も余儀なくされ、夢の中でも仮想通貨について考えているような状況でした。

 ところが、そんな私を再びAIの世界に引き戻すような衝撃的なニュースが世界中を駆け巡りました。

 それは、2つのAIが会話をしている最中に、人間には理解不能な会話を始めた。
 しかも、その会話は途切れることなく続いていた、
というニュースです。