女性ベンチャーキャピタリスト
女性ベンチャーキャピタリストとして活躍するアン・ミウラ・コウ氏(左)とアイリーン・リー氏(中) 
Photo : Steve Jennings/gettyimages

 先日、サンフランシスコでAI(人工知能)をテーマにしたカンファレンスが開かれた。主催者はMIT(マサチューセッツ工科大学)同窓クラブ北カリフォルニア支部。同大学は、米国を代表する理工系大学の一つだ。

 カンファレンスでは、AIに関する技術的な課題からビジネスモデル、社会問題まで多岐にわたって議論されたのだが、私にとってはそれらの議論以上に強く印象づけられることがあった。それは、女性の活躍である。

 2日間のカンファレンスでは全部で32のセッションがあったが、そのうち何と22のセッションで女性がモデレーター(議論の進行役)を務めていた。講演者やパネリストは全部で121人いたが、その半数が女性。そして、会場からの質問も女性が目立った。

 日本でも女性の活躍が叫ばれて久しい。例えば2012年、経済同友会は「『意思決定ボード』のダイバーシティに向けた経営者の行動宣言」という提言をまとめ、企業の意思決定プロセスでの女性の参加を後押ししている。

 しかし、その実態は諸外国と比べて遅れていると言わざるを得ない。試しに、日米の社会に人材を輩出する大学の学生男女比率を比較してみよう。

 ハーバード大学など米国東部伝統校8校で構成されるアイビーリーグ。ここでの女子学生比率は50%だ。ところが、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学の女子学生比率を見ると、それぞれ19%、22%、38%、36%といずれも米大学を大きく下回る。