掛け算で増加する好奇心の公式
CRMダイレクト株式会社代表取締役
横浜国立大学大学院博士課程前期経営学(MBA)修了。「使えなきゃ意味がない」を信条に、使えて成果につながる戦略立案を徹底的にたたき込む日本唯一のプロフェッショナル・マーケティングコーチ。企業や受講者の課題点をすばやく摘出し、短時間で確実な成果へと引き上げる「超訳力」を駆使したマーケティング研修講座は、上場企業ホールディングス、政府系金融機関、欧州トップの外資系金融企業、意欲ある中小企業経営者等からの依頼が絶えず、これまでの受講者はのべ2万人を数える。著書に、『最強のコピーライティングバイブル』(ダイヤモンド社)など。2016年10月から横浜国立大学非常勤講師(国際マーケティング論)。横浜国立大学成長戦略研究センター研究員。
筆者は、拙著『最強のコピーライティングバイブル』にて、売れるためのマーケティング、キャッチコピーの法則を24業種100事例の実証効果付きで紹介している。
そこでは、人を惹きつける4大法則を紹介している。
人を惹きつけるキャッチコピーには、次の4つの法則のどれかを入れればいい。
[売れるキャッチコピー4大法則]
●得になる
読み手は常に「ベネフィット(得)」を求めている
●新情報
読み手は常に「新しい情報」を求めている
●好奇心
読み手は常に「好奇心×得×新情報」を求めている
●手っ取り早く簡単な方法
読み手は常に労せず「益」を求めている
出典:横田伊佐男『最強のコピーライティングバイブル』(ダイヤモンド社)p76
先の富士急ハイランドのアトラクションネーミングも、立派なキャッチコピーの役割を果たしている。それらは、どれに該当するだろうか?
答えは、上記3つ目の「好奇心」だ。
好奇心をくすぐるコピーは、何かを掛け合わせることで目を惹きやすくなる。
そのための公式はこうだ。
[好奇心を喚起する公式]
知ってるコトバ × 見えてる状況
4大コースターの場合、「ええじゃないか(知ってるコトバ)」×「絶叫現場(見えてる状況)」を掛け合わせることで、俄然、好奇心が喚起されるのだ。
産直通販で知られる「オイシックス」もこの法則を活用している。
「生キャラメル(知ってるコトバ)」×「いも(見えている状況)」が公式だ。
もちろん、本当に生キャラメルが入っているわけではない。
「甘い、いも」や「スイートポテト」だけでは、インパクトが薄いところを、見事にネーミングの妙で表現しているのだ。
ロングセラーを続けるこの商品を、Oisix社は、歴史に残る逸品と自負している。
このように、人を惹きつけるコトバには、法則がある。
今回紹介した法則・テクニック等について興味があれば、ぜひとも拙著『最強のコピーライティングバイブル』の以下を参照されたい。
・キャッチコピー4原則:p76
法則→事例→効果の3点を理解することで、すぐに現場で再現できるはずだ。
【ご注意】本記事で取り扱った価格や情報などは、2018年6月22日時点のものです。最新情報は、HPなどでご確認ください。