理想とする会社は6社!
その条件とは…

――では、このランキングの中から、ザッカリーさんが注目している「理想の会社」を挙げるとするなら、どの会社でしょうか?

 6社あります。

――6社ですか?

 はい。5つのスコアがすべて60を超えているのが条件です。なぜなら、60を超えると、対象リストの上位20%に入り、経営のあらゆる面で平均を上回っていて安定しているからです。

 ランキングの上位から順に挙げていくと、スマホのアップル、検索のアルファベット(グーグル)、日用品のP&G、日用品のコルゲート・パーモリーブ、スポーツシューズのナイキ、化学・電気素材メーカーの3Mが理想の会社です。人間にたとえるなら、健康体の人。血圧、血糖値も正常、筋肉も強いし、肥満でもないということですね。

――ランキングでアマゾンが1位になったからといって、必ずしも最も理想的な会社とは言えないんですね。

 そうなんです。このランキングを見て考えてほしいのは、ある一時点の状況を見ているに過ぎないということです。ですから、総合点の多い少ないで捉えたら、今、アマゾンが最も効率的な企業といえるでしょう。しかし、先ほどの6社と比べると5つの指標のバランスがよくありません。

アマゾンをメジャーリーグの
チームにたとえるなら…

――アマゾンでスコアが60を超えているのは、イノベーションと顧客満足度の2つだけですね。

 そうです。アマゾンはイノベーションで2位以下をブッチギリで引き離したために、1位になったわけですが、平均以下となった社会的責任が足を引っ張っていたり、財務力が平均よりやや上になっていたりと、バラバラです。メジャーリーグにたとえるなら、「打線」で持っているチームという印象ですね。