日常会話レベルで何度も夢を
東京オフィス支社長の静本雅大も、私同様、「鉄工所のイメージを変えたい」と真剣に思っています。
「かつての私たちがそうだったように、製造業には、『汚れた工場で、汚れた作業着を着て、油まみれになって仕事をするのがあたりまえ』というイメージがありますよね。
でも、『汚いのがあたりまえ』と思っている限り、その状況からは脱却できません。
けれど、同業者がヒルトップの工場を見たときに、『あんなにキレイな工場で、ものがつくれるの?だったら自分たちも変われるかもしれない』と思ったとしたら、製造業のイメージは少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
たとえ私が生きている間に変わらなくても、50年後、100年後には『製造業は、キレイな工場で白衣を着てする仕事』に変わっているかもしれない。ヒルトップがその先がけになればいいと思っています。
ヒルトップに入社したのは、今から36年前。当時、私も副社長も油まみれになりながら、『いつか、白衣を着て仕事をしよう』と何度も夢を語り合いました。
そして、その夢は現実となり、スーツを着て、東京のキレイなオフィスで仕事をしています。
日常会話になるくらい、何度も夢を語り続ける。そうすれば、どんなに大きな夢でも実現する。
私はそのことを副社長から教わりました」(静本)
今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。