うなぎの過剰消費と 過剰な残業時間の問題は関係あり!?
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土用の丑の日ということもあり、稚魚であるシラスウナギの乱獲によるニホンウナギの危機や国産うなぎの価格高騰の報道が増えている。このうなぎの問題も、食品ロス問題も、現在盛んに議論されている日本企業の過剰な労働や労働時間の問題も“根っこ”は同じだと思うのだ。(食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザー 井出留美)

うなぎの過剰消費と
過剰な残業時間の問題は関係あり!?

 土用の丑の日を前に、うなぎに関する報道が増えている。ニホンウナギは絶滅危惧種に指定された。どの国で取れたものでも、ニホンウナギは全て同一種。国産でなければ気にしなくていい、という問題ではない。

 そこで、筆者はうなぎの本を20冊ほど調べてみた。

 うなぎ関連の多数の著書を持つ塚本勝巳(かつみ)先生は、東京大学大気海洋研究所で40年にわたってうなぎの産卵場調査に携わってきた「うなぎ博士」。塚本先生が執筆した初の児童書『うなぎ 一億年の謎を追う』 (学研、2014年)には「その数は昔に比べると大幅に減っています。(中略)まず一番の原因は、人がとりすぎ、食べすぎたためです」とある。

「獲り過ぎ」「食べ過ぎ」とくると、筆者は思い出すキーワードがある。「働き過ぎ」―――――。

 うなぎの過剰消費と、残業などによる労働時間が多過ぎることは、関連性があるのだろうか。